米倉 せつ代さん(ケアマネージャー・看護師)-HEART WAVE File.14
HEART WAVE
福岡
ケアマネージャーやソーシャルワーカーなど介護・医療に携わる方にこれからの超高齢社会に望むことや自分の仕事に対する想いを語ってもらう紹介制インタビュー。
記事公開日:2017/04/17、 最終更新日:2022/01/20
「会えてよかった」と言ってもらえるケアマネでありたい。
介護の未来、仕事での使命について、米倉さんに聞いてみました。
米倉さんのアツ~い想いを、手書きメッセージで紹介!
あなたの使命は何ですか?
米倉さん:「人は一人では生きていけないものです。出会った方とのご縁を大切にして『生まれてきてよかった、幸福だった』という気持ちの中で最期を迎えて頂きたいと思っています。
ケアマネの役目はそのご本人様にとって最もふさわしい人・環境・システムにつなげることです。ケアマネ一人ではできないことでもご家族や地域の助けがあって達成できることも多々あると思います。
このような思いはケアマネ2年目の時期、新規の利用者様との出会いをきっかけに抱くようになりました。
利用者様のご家族が来社され、お話しの中で突然「あなたはわたしの母にとって当たりですか?はずれですか?」と質問されました。
とっさになんと答えたらいいのかわからず、しばらく考えてから「人は必ず最期の時が訪れます。その時、ご本人やご家族から“あなたに会えてよかった。” “あなたに人生の締めくくりまで付き合ってもらえてよかった。”と言ってもらえるよう、精一杯役割を果たしたいと思います」と答えたのです。するとご家族は「じっくり考えて答えてくださったことに感謝します」と言ってくださいました。
この利用者様は在宅への退院は無理と言われ、療養型を勧められていたのですが、ご家族として悔いを残したくない思いから、一度は在宅と判断。ドクターから、半年、頑張っても一年だろうと言われていた方でしたが、そこから6年後の101歳まで生きて旅立たれました。
ご家族からは最後、「あなたに会えてよかった。ご縁を大事にして下さってありがとうございました」と御礼の言葉をいただきました。
介護の未来をどうしたいですか?
米倉さん:前述の「当たりですか?はずれですか?」という質問はずっとわたしの心の中に残っています。居宅やケアマネによって役割の優劣は本当はあってはいけないことだと思います。
育ってきた環境や時代、社会によっても価値観など異なるのが当たり前です。しかし、最低水準を日々高めることで「幸福感で満たされる方々」を増やしていけるのではないか、と考えます。
これからの未来、わたしが介護保険のお世話になるような頃にはできればどのケアマネさんと縁を結んでも、同じように笑顔で幸せに過ごせるようであったらいいな、と思いますね。
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ウチシルベからの一言
いろいろなエピソードを交えてたくさん話しをしてくださった米倉さん。
新人看護師さん時代の辛い体験も伺いました。「その経験があるからこそ、今がある」と、看護師時代の経験も活かしながら「奥が深い」とケアマネの仕事に熱心に取り組んでおられます。有志によりケアマネさんのハンドブックも作成しておられるそうです。事業所の新人の方の研修、公的な研修の他にも有志でのプロジェクトも考えて立ち上げるとのこと。
多忙を極める毎日の合間を縫って、月に一度露天風呂に浸かっているそうです。本を書く構想もあるのだとか。いつか米倉さんの本、読みたいです!