介護者は多いほどいい?-在宅介護実録 沈んだ太陽 第二十四回
介護・福祉
記事公開日:2017/06/21、 最終更新日:2018/12/28
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姉が巻き起こすトラブル。
こんにちは、ミチルです。今回は「介護者は多いほどいい、とは限らない」についてお話します。
現在、ポキさんの介護は私と姉のルミコさんで担っています。ですが、ルミコさんはかつて“引きこもり”だったため、年相応の社会性がありません。
彼女がそのような状況に陥ったのは、少なからず実母ポキさんに原因がありますがここでは割愛します。とにかく、50を過ぎても子どもじみたところがあり、トラブルが絶えません。
過去には、悪質な訪問販売に30万円以上むしり取られたこともありました。「今日、家に来た人も昔はすごく太ってたんだって。それで、このクスリ飲んだら痩せたんだってさ」と、目を輝かす姿には怒りを通り越して哀れさえ感じました。
そんな彼女も、ことあるごとに私が説教した結果、セールスで騙されることはなくなりましたが、それでも日常には「思わぬ落とし穴」が待ち受けてるわけです。
ポキさんがお世話になっているデイサービスは、オーナーのIさん(女性)が私財を投げ打ち始めたアットホームな一軒家です。わがままなポキさんが6年以上も続いているのも、おおらかなIさんのおかげといつも感謝しています。が、親がそこまでお世話になっているにもかかわらず、ルミコさんはやらかしてしまったのです。
デイサービスの支払いは、社会経験としてルミコさんが管理しています。お釣りが出ないピッタシの金額を定期的に払っていたはずなのに、あるとき、前月分が滞っていることを知りました。
ルミコさんに問いただすと、こともなげに言うのでした。「だって、Iさん言ってたよ。
『ある時払いの催促なし』だって。先月はポキさんたくさん食べたから、お米3回買ったでしょ。もうお金ないからね」
ある時払いの催促なし――額面通りに受け取ってしまうとは!顔面蒼白となった私は、姉から財布をひったくるやデイサービスに直行したことは言うまでもありません。Iさんは笑っていましたが、一事が万事、この調子です。
世間知らずの姉とこれからも。
役割分担しながら母を介護する私たちに、内情を知らない人から「いいわねぇ。ウチなんか嫁のあたしがぜ~んぶ1人で看てるのよ」と、皮肉を言われたことがありました。
いえいえ、介護するメンバーが多ければ多いほど、一人あたりの負担が軽くなるというのは、よほど恵まれたケースだと思うのです。
実際は、「こんな血縁なら無いほうがマシ」なんてこともあるのではないでしょうか。
とはいえ、世間知らずで迷惑をかけられることも多いルミコさんですが、私にとって「この世でたった1人の肉親」であることには変わりありません。この先、「キミがいてよかった」と思える日が来ることを祈りつつ、しばらくはポキさんのみならず、ルミコさんにも監視の目を光らせる他なさそうです。
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