大阪で、要介護5でも入居できる介護施設
お住まい相談員
日々地域を飛び回るお住まい相談員のお仕事内容やトピックを取り上げていきます。
※紹介している相談実例の内容は、実際にウチシルベに寄せられた相談をもとに構成しています。しかし、ご本人やご家族のプライバシーに配慮し、一部の設定・描写を変更した上で編集しています。
記事公開日:2018/07/15、 最終更新日:2018/12/28
リハビリも頑張れるように
働きながら介護施設探しをされる方の場合、時間をまとめて使える週末に調べ物をしたり見学へ足を運ばれることが多いのではないでしょうか。今回も、土曜日にウチシルベのwebサイトを見てご連絡をいただき、私が担当させていただいたケースでした。
ご本人は東大阪市に長年にわたって独居でお住まいの方で、昨年脳梗塞で倒れて以来、入院生活を送ってきたそうです。当初は東大阪市内の病院に入院していましたが、ご長男の住まいに近い現在の病院に転院し、療養をされてきました。そのご長男は、ご自身が大学病院で病院事務をされていることもあって、ご病気に際しても親族の誰よりも親身になってお父様のために奔走されてきたそうです。まだ顔面や右半身の麻痺といった後遺症は残っているものの、胃ろうが外れたこともあって、介護施設探しを決断されたそうです。
「うちの父の状況だと、介護付きじゃないと無理だと思うんですよね」
「確かに医療体制が整っていてリハビリに力を入れている介護施設がいいかとは思いますが、必ずしも介護付き有料老人ホームだけということもないかと思います」
「でも要介護も5だし、ずっと見てもらえないと不安でしょう?」
お話のなかにもあったのですが、これまでずっと週末を使ってひとりで介護施設探しをしてこられていて、そのなかでウチシルベの存在を知ったとのことでした。また、実際にご自身に医療面の知識がある分、ご本人の言葉を借りると「どうしても厳しい目で見てしまう」ため、なかなかこれと思える施設に巡り合えなかったそうです。
お父様が倒れてからは、介護に関しても相当詳しく調べられたらしく、ご長男の口からはいくつか実際に見学に行った周辺介護施設の名前が出ていました。ただ、お父様を想うその姿勢は素晴らしいと感銘を受ける一方で“介護付き”にこだわりすぎている面もあるように感じられたのも事実です。
そこで、私の方からも提案をさせていただきました。
「介護付き有料老人ホームだけでなく、お父様のお身体の状態でも安心して入居できる施設があればご提案をさせていただいてもよろしいでしょうか?」
「自分ではちょっと行き詰っているので。そこは相談員さんにお任せします」
「立地やサービスの面で、優先したい条件などはございますか?」
「場所は大阪市内の東部か東大阪周辺を希望しています。ただ、私もその周辺は半年近く探しましたけれど、なかなかいい施設に出会えなくて」
「ご予算の面ではいかがでしょうか?」
「父の年金だけでなく、私と弟からも必要があれば援助できますので。予算よりも安心して療養できる点を最優先にしてください」
老人ホームをぐっと絞り込み
もう少し選択肢を広げて考えてみてもよいとのことだったので、私も「これから先の暮らしの質」を強く意識しながら、提案内容を考えました。ただ、私自身も少し悩む部分がありました。これまでにもたくさんの介護施設を見学されているからこそ、比較材料がすでにあるという前提で絞り込んでご提案をするべきなのか、それとも可能性のある候補をなるべく多く見ていただくべきなのか――。ただ、忙しい合間を縫ってのホーム探しであることもおうかがいしていたので、前者の方針を採用することにしました。
大阪市東部・東大阪はエリア全体で見ても比較的介護施設の数が多いこともあり、お父様のお身体の状況でも入居できる介護施設はそれなりの数がありそうです。そこで、私が選ぶ基準として思い浮かべたのは、「人とにぎやかに過ごすのが好き」というご本人のご趣味や性格でした。いまのお父様はまだ話すことは難しいのですが、それでも入院中の病院では患者さん同士の集いに積極的に参加したり、人が集まるロビーで過ごしたりされることも多いとのことでした。
ご長男との電話では、2つの介護施設をご提案しました。ひとつは東大阪市内にある介護付き有料老人ホーム、もうひとつも同じく東大阪市内の住宅型有料老人ホーム「音の泉シャルール 」です。
その週の土曜日に息子さんとふたりで両方の介護施設を見学に行きました。どちらも、施設長が自分たちの介護にかける想いを熱く語られる姿が印象的で、心底入居者のためを思って日々取り組んでいることが伝わってきます。ある意味で、見学の場面で明らかな優劣がついてしまった方が選びやすい点もあるのですが、今回はそういうわけにもいきません。その日の夕方、帰りの車中で息子さんが話します。
迷ったときに最後は……。
「しっかり選んでいただけあって、今日だけではどちらとも決めかねます」
「設備などで気になる部分はございませんでしたか?」
「最初のところは、ワンフロアですべてが完結するのがいいと思いましたね。シャルールさんはいま2階しか空いていないでしょ? だから食堂に来るたびに介助をお願いしなくてはいけないし、父が気を使いそうで」
残念そうな口ぶりから、実は「音の泉シャルール」さんを気に入っておられることがそれとなく伝わってきます。すると、再び息子さんの方から口を開きました。
「悩んでいるときって、最後の決め手はなんなんでしょうかね?」
「一概には言えませんが……。設備やサービス内容が同じなら、最後は人やホームの雰囲気で決められる場合は多いように感じます」
「だとすると、僕はシャルールさんの方が父に合うと思うんです。父は昔から音楽が好きですし、音楽に囲まれながらの暮らしなら楽しんでくれそうで。でも、やっぱり2階が気になるんですよね」
お父様は周囲に気を使われる性格。本当はみんなが集まる食堂や談話室に行きたくても、「フロアの昇降で人に迷惑をかけている」と察すれば、自室にこもりがちになってしまうのではないか、という懸念がとても強いようでした。
「でも今日実際にスタッフの方にお会いして、いかがでしたか? お父様が気を使わないようにきっと上手にサポートしてくれるはずですよ」
「……そうだといいんですが」
「それに、もしどうしても気になるようでしたら1階が空き次第、部屋を移らせてもらう前提で入居もできますし」
「わかりました。もう一度、父ともしっかり話し合ってみます」
息子さんから連絡があったのは週が明けて間もなくのこと。お父様は、「暮らしのなかで音楽を身近に感じられる」という点を楽しみにされていて、すぐに契約の段取りをすることになりました。そしてなによりうれしかったのが、
「自分ひとりでは、あそこは探せなかったと思います。ありがとう」
という息子さんの言葉。私にとっても印象深いご提案になりました。
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