大阪で、高級感ある暮らしが可能な老人ホーム
お住まい相談員
日々地域を飛び回るお住まい相談員のお仕事内容やトピックを取り上げていきます。
※紹介している相談実例の内容は、実際にウチシルベに寄せられた相談をもとに構成しています。しかし、ご本人やご家族のプライバシーに配慮し、一部の設定・描写を変更した上で編集しています。
記事公開日:2015/07/17、 最終更新日:2022/01/20
親族みんなで在宅介護
お住まい相談員の仕事をしていてよく感じるのですが、いまだ老人ホームに対してネガティブなイメージを持っておられる方はたくさんいます。「建物が古臭い」「暮らしに自由がない」「世間体が悪い」など、その内容はさまざま。私たちも、そういった先入観からくるご質問にひとつひとつお答えして説明を差し上げるのですが、やはり長年にわたるイメージというのは強いものです。
今回のケースに登場するご本人も、当初は老人ホームにものすごく悪いイメージを持っておられました。ご本人は司法書士として長年にわたって働いてこられた85歳の女性です。ずっと独身で過ごされており、現在も訪問看護や訪問介護サービスを利用しながら在宅で暮らしてこられました。しかし、数年前に診断を受けた認知症の症状がここにきて進行し、日常のちょっとした判断や言動に周囲が不安を覚えることも多くなり、ケアマネージャーさんがご親族に介護施設への入居を薦められたそうです。
ケアマネージャーさんも同席し、キーパーソンである義理の妹さんと面談をしました。彼女は末の弟さんの奥さんで、年齢は60代後半。その弟さんは足が少し不自由なこともあり、ご本人のサポートをするのは難しいそうです。
彼女の住まいは奈良市内で1時間30分ほど離れていますが、認知症を抱えたご本人の様子を心配して週に2~3度は訪問しているそうです。
「ケアマネージャーさんにおっしゃっていただく前から、私たちも不安を感じていて。ちょうど先月、義姉が体調不良を訴えたときには、通院・入院の手配や身の回りの世話で2週間ほどずっとこっちに泊まり込みで。娘たちにも手伝ってもらったんですが、なにせ私ももう年齢が年齢ですし」
妹さんだけでなく、それぞれ高槻市内と兵庫県尼崎市に住むふたりの娘さんにも応援を頼み、ピンチを乗り切ったといいます。ただ、もともと気管支炎を持っていて、歳とともに体調を崩したり入院される回数も増えてきたそうです。
「お姉さまは老人ホームに入居されることをどうお考えなのでしょうか?」
「そこが一番の問題になっていて……。入居を進めても『絶対にイヤだ! 自分は自宅で暮らせる!』の一点張りなのです。ケアマネさんからも説得をしてもらっているのですが」
認知症を抱えておられることもあって、実際には親族やヘルパーさんに助けてもらっているにも関わらず、ご本人は問題なく暮らしていけていると考えているようでした。幸いにもここまではなんとか暮らしてこられたようですが、確かにこのままの状態が続けば、いつ大きなアクシデントに見舞われるかわかりません。
「ご本人はどのような点にこだわっておられるのでしょうか?」
「どうも、自分が周囲から見捨てられるという気持ちがあるみたいなのです。どうやったら理解してもらえるのか、私たちもわからなくて」
妹さんも、お姉さんにはあまり強く言えないようでかなり悩まれているご様子でした。
また、会話のなかでひとつ気になったのが、ご本人がデイサービスを敬遠されているという点でした。ケアマネージャーさんから何度も来るように誘われているにも関わらず、どうもデイサービスの雰囲気がお好きではないらしいのです。
「義姉はずっとひとりで働いて暮らしてきた女性ですし。気位が高い部分はあると思います。だから入居する先も、姉の性格や好みに合った雰囲気でないと」
妹さんから要望があったのは、ほかに24時間スタッフが常駐していることで、ご本人のたくわえがある分、費用に関しては心配していないとのことでした。
「言い方は失礼かもしれませんが……。あまり古かったり、みすぼらしい建物だと絶対に姉は納得しません。予算に関してはそこまで気にせずに探していただけたら」
「わかりました。あとスタッフの勤務体制ですが、できたら看護師さんも24時間常駐している施設の方が好ましいですよね」
「そうですね。咳がひどくなるのはたいてい夜中から明け方でもありますし。あ、あと姉は食事にもこだわるタイプなのでその点もお願いします」
「立地に関しては、ご要望はございますでしょうか?」
「入居してからも私が行くことは多くなると思うので、できれば大阪と奈良の間のエリアでお願いします。いまよりももう少し近くなればうれしいのですが」
見学して気にいったけれど
エリアの希望が広範囲だった分、条件に合う施設はいくつか見つかりました。大阪市内で介護付き有料老人ホームと住宅型有料老人ホームが合わせて3軒、東大阪市内と大東市内で住宅型有料老人ホームがそれぞれ1軒です。資料を送るとさっそくご見学に行きたいとのことだったので、まずは現在のご本人のお住まいからもほど近い市内の3軒へ見学に行きました。
そのうちの1軒をとても気に入っているご様子はありましたが、妹さんの希望もあって残りの老人ホームも見学に行くこととなりました。
「今回見学に行ったホームが良くなかったわけではないのです。ただ、もしかしたらもっと義姉にピッタリな施設があるかと思うと……」
彼女の気持ちはよくわかりました。ご本人にかわって探すからには、少しでもご本人が望む暮らしを実現してあげたいという想いにほかなりません。
ホテルのような高級感
3日後に、残りの2軒の見学に行きました。午後から大東市の住宅型有料老人ホーム「アーバニティ若水」さんを見学したときのことです。重厚感のあるエントランス、そして総大理石のロビーを見て、妹さんは
「まるでホテルみたい!」
と驚きの声をあげていました。明るく光が差し込む居室、本格的な日本庭園、趣のある畳スペース、広々とした大浴場――。ひとつひとつを見て回りましたが、スタッフの案内も非常に親切です。また、こちらも看護師が24時間常駐とケアの体制の面でも申し分ありません。
「こないだのところには申し訳ないけれど……。こちらにしようと思います」
「お姉さまにも一度、見学に来ていただきますか? 体験入居を利用することもできますし」
「たぶん私たちが説明するよりも、実際に体験したほうがよさそうですね」
その場で仮契約と1週間の体験入居の申し込みをすませることになりました。
体験入居でイメージ一変
体験入居の当日。私も同行して施設へとご案内します。ご本人は強い拒否こそなかったものの、どこかまだ納得しかねているご様子でした。「体験入居で老人ホームへの印象が変わってくれたらいいけれど」と思いながら過ごしていた3日後の夕方。妹さんから連絡が入りました。
「義姉がすごく喜んでいるんです。ご飯もとてもおいしいらしくて」
「このまま入居を決められそうですか?」
「まだ直接会ってはいないのですが、電話だとずっとこのまま暮らしたいような口ぶりでした。『これからは前よりも来てもらいやすくなるね』なんて言っていたんですよ!」
「それは本当によかったです!」
「ちょっと前までは、『姥捨て山』なんて言っていたのにね」
彼女の口ぶりもとてもうれしそうで、電話口で声が弾んでいました。実際に介護施設で暮らし、スタッフや他の入居者の方と触れ合うなかで、ご本人もこれまで抱いていた先入観が一変したのでしょう。結局、体験入居の終了に合わせて入居の運びとなり、ご本人の新しい暮らしが始まることとなりました。
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