東京・足立区で、24時間看護師が常駐する高齢者住宅

出せる額には限界があって

先日、私が入居のお手伝いをしたEさんは、奥さまと死別してから10年近く独居を続けてきました。ご長男は自宅からほど近い江戸川区に住んでいたものの、定職になかなか就けずに苦労されていて、金銭的なサポートは見込めない状況でした。Eさん自身も預貯金がほぼなく、毎月16万円前後の年金で入居できる介護施設を探しておられました。

ただ、Eさんは大きな持病を抱えているわけではなかったものの、長年にわたって体調面に不安を抱えていたそうです。特に気管支周辺が弱く、これまでにも何度か肺炎で入院した経験がおありとのことでした。ご長男も都合がつく限りはご実家へと足を運ばれていたそうですが、つい最近にも入院となってしまいました。これから先の生活に不安を感じたことで、ご長男とも相談の上、介護施設への入居を決断したのです。

幸いにもEさんには認知症の症状はありませんでしたし、お身体にも不自由なところはありません。ただ、ご本人、ご長男ともに「看護や医療の体制が整った介護施設がいい」という強い希望を持っていました。とはいえ、24時間ずっと介護スタッフが常駐する施設は数多くあるものの、24時間看護師常駐となると選択肢はぐっと狭くなるのが現状です。やはり費用とサービス面は比例する部分があることも否定できません。

ただ、ご本人もご長男も立地にはそこまで強くこだわっておられないようでした。東京都内から1本だけ川をわたって千葉県市川市周辺まで範囲を広げると選択肢も多くなってきますし、私のほうから少し範囲を広げて探すことをご提案しました。

充実した居室設備もポイントに！

しかし、私の頭の中にはひとつの高齢者住宅の名前がありました。同じ足立区内にある「カーサ・ラ・ヴィーダ保木間」です。看護師24時間常駐という条件ももちろんクリアしていましたし、なによりも住み慣れたエリアであることでEさんの精神的な不安も小さくなると思いました。とはいえ、人気の高い施設だけあって常に満床に近いので、念のためにエリアを広げて探すことをご提案したのでした。

幸いにもちょうど空きがあったので、次の週にEさんご本人とご長男の3人で見学にうかがいました。医療・看護が強い施設はどうしてもお身体に不安があったり、持病を抱えている方が多くなりがちですが……。ここはスタッフも愛想が良くて明るい雰囲気で、その点も気に入られたご様子でした。ご本人は、お話し好きな明るい方でしたので、「ここならいい環境で過ごせそう」とすぐに契約を決めておられました。