施設探しの始まり。-在宅介護実録 沈んだ太陽 第十八回
介護・福祉
記事公開日:2016/09/23、 最終更新日:2018/12/28
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目立たなくなってお仲間に。
こんにちは、ミチルです。
今回と次回は、ポキさんのための「介護施設探し」についてお話します。
今から2年前の夏のことです。
当時はポキさんの認知症の症状に私たち姉妹の対応が追いつかず、また精神科の薬と内科でもらう高血圧の薬の飲み合わせがよくなかったせいで、ポキさんの血圧が急に下がってつまずいて転んだりと、介護をするのもなかなか大変な時期でした。
そのときのケアマネBさんは、残念ながら理想のケアマネージャーにはほど遠いタイプの方でした。ポキさんにあまり関心がないらしく、通り一遍のアドバイスしかもらえず、がっかりすることが多かったのを憶えています。
デイサービスでのポキさんの振る舞いについても「ポキさんが50代のころだったら『ヘンな人』って言われたんでしょうけど、今もう80だから多少ヘンでも、デイに来ている利用者さんみんなヘンだから、ポキさんのヘンなのが目立たなくなってお仲間に入れるのね」と、事実とはいえ、あまりに身もふたもない物言いに開いた口がふさがらなかったこともあるくらいでした。
後悔しないために、フェイント。
そんな孤立奮闘の介護でヘトヘトになっていたある日、Bさんが「そんなに大変だったら、一度施設の見学に行かれたら」と勧めてくれたのが、特別養護老人ホーム(以下、特養)探しの始まりでした。
当時は、特養に入るには要介護1からで(現在は要介護3以上)、ポキさんはその時点では要支援2でした。ですが、その月にあった介護認定調査でどうやら要介護1になりそうだとわかり(事実、そうなりました)、少しフェイントではありましたが「後悔しないために」早めに行動しようと姉とともに出かけてみることにしたのでした。
施設の見学。
そのとき、見学させていただいた施設は全部で4ヵ所ありました。それぞれに良い点、気になった点等ありましたので、ご参考までにお伝えします。
ホームA (埼玉中南部)
デメリットを隠さずに。
私と姉が年を取ってからも見舞いに行きやすいようにと、駅から徒歩かバスで行ける立地を探していたらここが候補にあがりました。比較的小規模でアットホームな雰囲気のところでした。
いわゆる従来型特養で建物もそれなりに年季が入っていましたが、大きな窓からは太陽がさんさんと差し込み、冬などは温かいのではと思ったのでした。
しかし、逆に「窓が大きいので、冬は寒い」とのことでした。
はっきりとデメリットを隠さず話してくれたのは、おそらく入所してからトラブルになったことがあったから、その配慮からでしょう。
また、陶芸教室など入居者さんたちから人気の高いアクティビティを長く続けているそうで、入居者さんひとりひとりを大切にしているのが伝わってきました。質素だけれど堅実な感じがして、ここはなかなか良い感じです。
ホームB (埼玉中南部)
歯ブラシ1本も明朗会計。
こちらの良いところは、利用費負担が良心的で、歯ブラシ1本買うにも明朗会計なところだと思います。
それ以外はあまり特筆すべきことは発見できず、かわりに設備が古いことや若いスタッフが介護に不慣れな感じがして、いざというときの対応はどうなるだろうと若干心もとない気もしました。
こういった施設見学で重要なのは、働いている人たちの「目の輝き」だと思います。使命感を持ち、テキパキと働いているスタッフばかりなら最高だと思いますが、なかなか難しいことなのかもしれません。
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介護保険法の改正で。-在宅介護実録 沈んだ太陽 第十九回
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