介護保険法の改正で。-在宅介護実録 沈んだ太陽 第十九回
介護・福祉
記事公開日:2016/10/14、 最終更新日:2018/12/28
こんにちは、ミチルです。
今日は前回に引き続き、ポキさんのための特養探しの後編です。
ホームC (埼玉南部)
やっかいな質問。
幹線道路にほど近く、周りにはお店も多く、車で来れるならアクセスの良い立地にあります。いわゆる「ユニット型ケア」で、新築の大きな施設です。
ピカピカに新しい分、お値段にそれが反映しているのは明らかでした。
窓が小さめなので、寒がりのポキさんもこれなら冬でも寒くなさそうと安心できそうでした。ただ、窓から見える景色に墓地があるのはどうだろうという感じです。
葬儀社とか墓地とかが見える病院や介護施設に入るのはどんな気分だろうと思ったのは私だけではないはずです。
また、施設内は富裕層とそうでない層という風に棟で分かれていて、おや? と思いました。そのことについて聞いてみると、ライフスタイルの違いとか、自立度の違いとか言われたのですが、どこかひっかかりました。そうではなくて、お金のある人はこっち側、そうでない人はあっち側という区別をしている気がしました。
また、そういった「やっかいな質問」をしたせいか、案内をしてくれた清楚な美女は急によそよそしくなってしまい、こちらもそれ以上は聞けない雰囲気となったのでした。スタッフに気兼ねしなければならないような施設には、長くお世話になるのはちょっと大変かもと思ったのでした。
ホームD (埼玉南部)
まるでモデルルーム。
ここは、知人に紹介してもらった比較的新しい施設でした。駅から歩ける距離にあり、これなら年をとって車が運転できなくなっても通うには便利だと思いました。ですが、中に入ると少し様子が違いました。
まるでマンションのモデルルームにでも案内されたかのような愛想の良いスタッフさんが、次々にセールスポイントをあげるので、ゆっくりと見て回れない気ぜわしさがありました。掃除が行き届き清潔で、働いている方々も快活なのですが、なぜだか知らず知らずに息が詰まるような気がしました。
帰り道、駅に向かう途中で、そのことを考えていたら、急にハッキリとわかったのです。相手のペースに合わせなければならない苦痛でした。マイペースのポキさんだったら、こういうところ難しいだろうなぁと思ったのでした。
また、共用の風呂場で消毒薬の匂いがきつくて、気にする人は気にするかもしれません。
これで一件落着?
こうして4軒の施設を見て回り、どこがどう良かったかを検討していたのですが、そうこうするうちにポキさんの介護度が上がり、ケアマネさんがかわることになりました。幸いにも現在の気の合うCさんが担当となり、一件落着。
また、介護保険法の改正があり、翌年4月から特養に入れるのは要介護3からとなったため、ポキさんのための終の棲家探しはお蔵入りとなったのでした。しかしながら、4軒中1軒はなかなか良さそうな手応えがあったので、やはり臆せず見学に行ってよかったと思いました。
今のところ、曲がりなりにも自立できているポキさんなので、施設に入るのは、もうしばらく先のようです。喜ぶべきことなのでしょうが、内心、複雑な気持ちになるのも本音ではあります。
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神様がくれた長いバケーション。-在宅介護実録 沈んだ太陽 第二十回
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