デイサービスしおりの音楽療法-認知症を考える vol.01
介護・福祉
福岡
記事公開日:2016/06/13、 最終更新日:2022/01/20
介護施設での音楽療法
今回のテーマは「音楽」。福岡県直方市でデイサービスを開設している「しおり」に協力をいただき、音楽と認知症について考えていきます。
風光明媚な直方市にある“デイサービスしおり”には、70歳代から90歳代までの24人が通っています。“デイサービスしおり”につくとピアノ伴奏が聞こえてきました。
演奏をしていたのは、“デイサービスしおり”を運営している髙嵜 真理さんです。
12年前の2002年に夫婦で有限会社しおりを立ち上げ、介護業界に参入しました。髙嵜さんは、もともと大学でピアノを専攻し、個人でピアノ教室を開いていたことから、デイサービスでは、音楽を取り入れたレクリエーションを企画しているそうなんです。手作りの楽譜を見ながら季節の歌などで楽しんでいらっしゃいました。
日本の童謡「茶摘み」では、うたいながら手遊びをするご利用者の方もありましたよ。
室内には、ご利用者ののびやかな歌が響いていました。
音楽レクの後、髙嵜さんに話を伺いました。
デイの中でもカラオケなどを使って、音楽に触れる機会を提供している施設も多くなってきています。「しおり」でも音楽好きな人が多いので、カラオケをすることもあるんですよ。ですが私は生演奏にこだわっているんですよ。私がもともとピアノ講師ということもありますが、音楽は、一緒に作るものだと思うんです。向き合って呼吸を感じ、同じテンポでうたって、歌詞を味わう。
機械だったら、ご利用者の方が合わせなければいけませんよね。それって一緒にしているっていう一体感がないと思うんです。一緒にいる時間も大切にしたいんです。
そう考えてみるとからだを効率的につかっていると思うんです。そしてもちろん感情表現も豊かになりますし、合唱することで協調性にもつながってくるのではないでしょうか。
デイサービスのしおりのモットーは「heart to heart」。
お金をかければ、多くの人の目を引くほどの施設ができるかもしれません。ですが、それでも手に入らないものというのは、愛情だと思うんです。
歌を歌うことで会話のきっかけにもつながりますし、私自身も1人1人の人生にも物語があるんだなと感じております。そして、昔の歌は、きれいな風景や、四季折々の言葉がちりばめられています。
言葉をかみしめながらうたうこともできますのでいいですよね。
介護業界は人材不足といわれていますが、もっと若い人たちのアイディアで楽しく活発化させることができると思うんです。写真を撮るだけでもご利用者の人は、とっても喜びますし、新しいものを取り入れることで人気の職業になればいいと思っています。
人材育成は、課題と思いますが、志がある人が増えるような気がします。
髙嵜さんによると音楽レクをきっかけにご利用者から自分も演奏したいという声を上げる人もいるそうです。音楽を聞いたり、歌ったりすることで認知症はもちろん、いきいきとした生活を送れることを今回の取材で感じました。
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