福岡市介護フェスタに行ってきました。<後編>
イベント
福岡
記事公開日:2016/11/25、 最終更新日:2022/01/20
介護に疲れた家族の介護生活を助けるヒントとは?
9月24日(土)、福岡県福岡市中央区の福岡市市民福祉プラザ(ふくふくプラザ)で毎年開催されている「福岡市介護実習普及センターフェスタ」が開かれました。これは、福岡市介護実習普及センターが介護について理解を深めてもらうことを目的に年に2回開催しています。
今回は、「ご本人もご家族も自分らしく生活するために」というテーマのもと開催されました。
イベントのメインとなったのは、講演会です。ステージに立ったのは、介護者メンタルケア協会の代表で心理カウンセラーや理学療法士の資格を持つ橋中今日子さん。
介護をする家族の心のケアになればと全国各地で講演会を行っています。また橋中さん自身も21年間、家族の介護をされているそうです。
講演会のタイトルは、「介護に疲れた時 心が軽くなるヒント」。橋中さん自身のブログページからとったそうです。これまでにもさまざまな相談に対してアドバイスをしてきたという橋中さん。これまでのケースなどを紹介しながら、解決策を紹介していきます。例えばこんな質問にアドバイスしていましたよ。
質問①「母の愚痴を聞くのがつらいときはどうすればいいの?」
橋中さん:まずは、自分の気持ちをおちつかせること。例えば「愚痴を言えるというのは、元気な証拠」と違う視点を持って、安心感をもつことも大切です。つらい話を聞く時、返答に困る時には言葉のオウム返しが効果的です。「生きることがつらい」と言われたら、「つらいんだね」と言葉をそのまま返すことで、相手に「わかってもらえた」「聞いてもらえた」安心感を与えることができます。
質問②「遠方に住む兄弟があてにならないときはどうすればいいの?」
橋中さん:家族関係は難しいですよね。自分がしていることをそのまま相手に求めるのは難しいです。ですので、相手が得意なこと、すぐにできそうなことからお願いすることをお勧めします。例えば、遠く離れて暮らしていても介護に必要なおむつなどはインターネットでも送ることができますよね。できることをお願いする。それが大切だと思います。あと、つらければつらい気持ちを伝えることも大切ですよ。
質問③「認知症の母に同じことを言われてしまう」
橋中さん:まずは、イライラしてしまう自分を許しましょう。同じことを何度も聞いてしまうと誰だってイライラしてしまいます。イライラすることはとても自然なことです。対処法としては、言われた言葉に対してオウム返しをしてはいかがでしょうか。
介護疲れは心と体のサイン
様々な質問を終えて、橋中さんは、「感情を爆発させてしまったときにこそ、介護疲れから脱出するチャンス」と話しました。
イライラや感情の爆発は、心と体が限界だと教えてくれるサインであり、介護疲れは今までのやり方を変える時が来たことを自分に教えてくれていると説明します。
そして、心身ともに疲れ切ってしまったときは、「苦しかったね」や「よく頑張ってきたね」と自分の頑張りを認めてあげることが大切だと話を締めくくりました。
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