帰宅願望が強い方のための介護施設探し

福岡エリアを担当している桑野かおりです。

桑野かおり

福岡市中央区や南区の他、久留米市など幅広いエリアを担当。地域のイベントや勉強会にも意欲的に参加しています。
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介護施設入居に強い拒否感

今回は拒否が強い方の入居相談に対応した時のことをご紹介します。

A様

入居者。娘と同居していたが娘が介護に疲れ切ってしまったため入院中。

B様

A様の長男。キーパーソン。

C様

A様と同居している長女。介護に疲れ切ってしまって長男さんに相談。

相談をいただいたのは入居者の長男様でした。

地域包括支援センターでウチシルベのことを紹介され、連絡をしてくださったそうです。

介護に家族も疲れ果て……

B様

母はもともと姉と一緒に住んでいたのですが、姉がもう介護に疲れ切ってしまって……。もう関わりたくもないようで、私たちのほうで引き受けることになりました。

桑野

かしこまりました。ご予算はいくらくらいでお考えですか？

B様

医療費や雑費なども含めて全部で18万円くらいまでなら……。それでも大丈夫でしょうか？

桑野

18万円ですね。お探ししてみます。現在は入院中とのことですが、退院はいつごろでしょうか？

B様

あと二ヶ月後です

桑野

かしこまりました。急いでお探しします。

退院まで日がないので急いで次の日には3施設ご提案し、すべて見学にお連れすることになりました。

そのうちの一つの介護施設は見学の際に急遽空き室が出たということを教えていただき、その場でB様が決断して入居を申し込みされました。

要介護認定調査で問題発生

入居先は決まったのですが、今度は要介護認定調査です。この時、ちょっとした問題が発生しました。病院に職員が調査に来たのですが、A様は「話すことは何もない！」と布団を被って面談を拒否されてしまったのです。

それを見たB様もいよいよ不安になってしまいました。

B様

桑野さん、母は本当にこのまま施設に入ることができるのでしょうか？

桑野

それは大変でしたね……。B様もお疲れのご様子ですね。

B様

ええ……。最近母から5分おきに電話がかかってくるんです。私もさすがにちょっと疲れてきてしまいまして……。

桑野

あとは施設のスタッフさんとの面談が終われば入居です。スタッフさんも皆さんプロなので大丈夫ですよ。安心しておまかせ下さい。

そう励ましながら、面談の当日を迎えました。

帰宅願望がある方の説得方法

当日、病院からは担当の看護師さんとMSWさん、施設側からはスタッフの方が集まり、ご本人はどう説得するか打ち合わせをしました。B様から「家の近くにリハビリができるところを見つけたから、そこに移ろう」と正直に話してもらうことになりました。

当初は「姉を病気ということにして自分の家の近くに呼び寄せよう」とおっしゃっていたB様でしたが、それだとA様が不安になってしまうと施設長さんからの指摘がありました。

面談はB様も緊張の一瞬だったと思いますが、施設スタッフさんを紹介したところ、スタッフさんの温和な様子にA様も安心されたようで、特に反発もされませんでした。

それどころか、ご自分から「よろしくお願いします」と挨拶までされたのです。

これにはB様もビックリでした。「あんなに家に帰ると言い張っていたのに……」と気が抜けてしまった様子でした。

わたしもすべてが終わった後で、落ち着いているご様子のA様にご挨拶させていただき、その場を後にしました。

入居の日もプロの対応

退院日は病院まで施設が送迎の車を出してくれたそうです。

B様の車で迎えに行くと「どうして家に帰らないのか」とA様が不安に思ってしまうかもしれないとの配慮でした。

B様

桑野さんがおっしゃったとおり、やっぱり施設の人たちはプロですね。自分だったらそこまで気が回らなかったと思います。これなら安心しておまかせできそうです。

桑野

本当にそうだと思いますよ。わたしも当日まで一切説明しないのは少し心配だったのですが、説明をしても本人は忘れてしまうし、ただ不安な感情だけを残してしまうんだそうです。退院できるということも安心された理由の一つかもしれませんね。

帰宅願望が強い方は何か理由があって拒否しているケースが多いです。ご本人の気持ちに配慮して慎重に対応すれば拒否がある方でもスムーズに入居を受け入れてもらえます。

今回のように病院の担当者の方々や施設のスタッフさん達の協力を得られて、ご家族とも協力できたからこそ、A様も特に反発されることもなかったのだと思います。

ウチシルベは信頼できるスタッフがいる介護施設を知っています。施設への入居拒否や帰宅願望がある方でも安心しておまかせできる介護施設をご紹介できるのでいつでもご相談下さい。