福岡で、認知症を抱えていても入居できる介護施設
お住まい相談員
日々地域を飛び回るお住まい相談員のお仕事内容やトピックを取り上げていきます。
※紹介している相談実例の内容は、実際にウチシルベに寄せられた相談をもとに構成しています。しかし、ご本人やご家族のプライバシーに配慮し、一部の設定・描写を変更した上で編集しています。
記事公開日:2015/07/21、 最終更新日:2022/01/20
特養待機を続けながら
今回の相談は、認知症を抱えた義理のお母様を自宅で介護している40代の女性、Mさんからでした。Mさんは、旦那さんと自営業を営むかたわら、中学生と小学生の2人の息子を育てる母でもあります。さらに、7年ほど前からは認知症の症状が進行してきた義理のお母様と同居し、献身的に介護を続けてこられたそうです。
ご連絡をいただいたその週のうちに、最初の面談の機会を設定しました。
「これまで、自宅で介護を続けてこられたのですね」
「はい、でも仕事のこともあってそろそろ家族で介護をするのも限界で……」
「お電話では、グループホームを考えておられるとのことでしたが」
「いまは特養のショートステイを利用しているのですが、そこの相談員の方からグループホームを薦められたのです」
「特養以外をお探しになるのは今回が初めてになるのでしょうか?」
「いえ、実は夫婦で探して、2か月前にグループホームの入居手続きをしました。でも、そのタイミングで夫の姉から提案があって、いったんキャンセルになったのです」
「具体的にはどのような内容だったのでしょうか?」
「姉の家からも資金面の援助をしてくれるという申し出があって……。そのかわり、もう少し時間をかけてみんなで介護施設を探そうという結論になりました」
これまでしっかりとお話されていたMさんは、気がつけば涙を流していました。
お住まい相談員の役割とは?
これまで自分が精一杯頑張って介護をしてきたこと――。
仕事や子育てとの両立で精神的にもつらかったこと――。
お姉さまの突然の申し出に、少し戸惑っていること――。
「初めてなのにごめんなさい。でもこんな話を家族に言ったら疎まれてしまうし、友達に言ったら心配をかけるだけだし」
「いいえ、お気持ちはすごくわかります。お母さまに喜んでいただける施設が見つかるように、しっかりとサポートさせていただきますね」
お話を聞いていると、一番近くで介護に携わっているMさん夫婦と、お姉さまとの温度差にもジレンマを感じているようでした。
「姉も意地悪で言っているのでないことはわかっています。でも、ようやく落ち着き先が決まったと思った矢先に振り出しに戻ってしまって……」
お住まい相談員の仕事に携わっていると、ご家族が涙を流されるシーンに立ち会うことも少なくありません。思いのたけをお話しいただき、少しでも気持ちの面で楽になっていただくことも私たちの大切な仕事のひとつなのです。
以前の介護施設をキャンセルした当初は、お姉さまも「ショートステイを利用しながら、じっくり数カ月単位で探せれば」と考えておられたようです。しかし、それから間もないある日のこと。ご夫婦が仕事のために家を留守にしている間に、ご本人がひとりで料理をしようとして、キッチンやダイニングをめちゃくちゃに汚してしまうトラブルがあったそうです。
片付けのために、近くに住むお姉さんにサポートをお願いしたのですが、そのときにはじめて、「お母さまの認知症の症状が想像した以上に進行している」ということをお姉さまも理解されたといいます。そこで、担当のケアマネージャーに改めて相談し、ケアマネさんを通じてウチシルベにご連絡をいただいたのでした。
ヒアリングの内容を受けて、同じ福岡市博多区内で住宅型有料老人ホーム2軒、同じく博多区内にあるグループホーム「アート園」さんを面談の日にご提案しました。
「いかがですか? 3施設とも空室がありますが、ご見学に行かれますか?」
「いえ、あれからケアマネージャーさんも含めてもう一度話をしました。母の症状を考えるとグループホームにお世話になりたいと考えています」
そこで、「アート園」さんに見学の予約を入れ、一緒に見学にうかがいました。現場では、施設長がていねいに質問に答えてくれたたり、親身にアドバイスをされていただけでなく、働くスタッフたちの挨拶も元気が良く気持ちの良いものでした。
そして、事前にご家族の間でも意見をまとめておられたこともあり、その場で入居の手続きとなりました。見学を終えて帰るときのことです。見送りに出てきた施設長に向かって、
「これから母をよろしくお願いします」
と何度も深々と頭を下げるMさんの姿が印象的でした。
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