介護施設選びのポイント~入浴編~
記事公開日:2015/01/10、 最終更新日:2019/05/08
目次
利用者に適した入浴が、快適な暮らしには欠かせません
1日の汚れをお風呂できれいさっぱりと流したい――。この思いは、老若男女問わずに共通するものでしょう。施設選びの際の条件としてはついつい後回しになってしまいがちですが、高齢者住宅や老人ホームにはどのような種類のお風呂があり、またどのような入浴サービスが提供されているのかを知ることは、利用者の毎日の満足度を高めることにもつながります。
では、まず介護サービス別に入浴の方法や回数を比べていきましょう。
デイサービス
デイサービスが併設している物件では、主にデイサービスを利用して入浴します。デイサービスを利用する日のみの入浴となります。また、物件にデイサービスが併設していなくても近くのデイサービスを利用して入浴することも可能です。
回数の目安:週に2~3度
訪問介護
物件に設置している浴室でヘルパーが介助をしながら入浴します。こちらも週2~3回が一般的ですが、入浴の無い日は、清拭を行う場合もあります。
回数の目安:週に2~3度
特定施設
介護付有料老人ホームや特定施設を取得した高齢者住宅の場合、包括ケアサービスとして入浴介助を行います。
回数の目安:週に2度以上を義務付け
訪問入浴
訪問入浴車両で利用者が入居する施設まで来てもらい、入浴介助を受けるサービスです。稀なケースではありますが、施設の設備では対応出来ない重度の方が場合に利用することがあります。
回数の目安:週に1~2度
おおむね1回あたりの入浴時間は30分程度です。ただ、回数はあくまで目安であり、介護保険で入れる入浴回数では足りない場合に自費サービスで入浴できる物件もあります。自立に近い方など入浴時に介助が不要な場合は自分の好きなように入れますが、万が一の場合を考えて見守りはつきますので、曜日や時間帯は事前に決めることが多いです。入浴介助が必要な場合は、ヘルパーさんが一緒に入浴し、脱衣から、入浴後に衣服を乾かすまでのすべてのサポートをしてくれます。
続いては浴室の種類についてです。
共用個浴
もっとも多いタイプの浴室で、少し広めの家庭用お風呂と同様のタイプです。ユニットバスやタイル張り、檜風呂などがあります。高齢者住宅や老人ホームでは、おおむね10室に1室程度の割合で設置されていて、1人またはヘルパーの介助を受けながら入浴します。大半は高齢者が入りやすいように手すりをつけています。
大浴場タイプ
わかりやすくいえば、銭湯の大浴場をイメージすれば近いでしょう。時間をずらして一人ずつ入浴する場合や、数名が同時に入浴する場合があります。温泉のお湯を引いた大浴場の泉質をウリにしている物件もあります。
機械浴タイプ
機械浴にはストレッチャータイプや車いすタイプ、リフトタイプなどさまざまなバリエーションがあります。共通するのは、お風呂の段差を乗り越えるのが困難な方や、寝たきり状態で体の屈伸が難しい方など介護度の高い方が利用します。個浴や大浴場などと併設し、介護度に応じて使い分けることが多くなっています。
シャワー浴
膝が悪いなどの理由で、浴槽に入るよりも座った状態でシャワーをする方が楽な方に適した入浴方法です。
居室内浴室
専有の各居室に浴室がついているタイプです。自立や軽度の方を対象とした物件や夫婦部屋についていることが多いです。浴室スペース分だけ、家賃はやや高く設定されています。
ここまで読んでいただければおわかりのように、入浴の方法や設備などはさまざまです。施設選びの際にはお風呂の話も忘れずに、ご本人の要望や身体状況にいちばん合った入浴方法を選べるようにしましょう。
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