老老介護の問題について考える
記事公開日:2015/05/13、 最終更新日:2018/07/31
老々介護の背景
日本は超高齢化社会を迎え、年々「老老介護」も増えています。
老々介護とは高齢者が高齢者を介護することです。多いのは自身が高齢者となった子供がさらに高齢化した親を介護するパターンです。
厚生労働省の調べによると在宅介護を行っている世帯のうち、介護される側もする側も60歳以上という世帯は全体のおよそ6割にものぼるとされています。
このように老々介護が増えてきている背景にはいくつかの理由があります。
核家族化がすすんだことにより、介護をお願いできるのが配偶者だけという高齢者が多いです。統計上でも、65歳以上の高齢者がいる世帯は全国全世帯のうちの40%。さらにその中で夫婦のみの世帯は30%近くになっています。
また、配偶者ではなくヘルパーさんや介護施設を利用するのをすすめても、本人や家族の了承を得られないということがあるのです。
施設やヘルパーを利用するのには費用がかかります。また、本人たちの気持ちの問題もあります。家族の世話は自分でしてあげたいと思う方もいますし、ヘルパーさんを家に入れるのに抵抗を感じるという人もいます。
また、老人ホームや病院に入りたいと思っていても空きがなく、「待ち」の状態も多いです。
施設は年々増えていると言われていますが、それでも長期療養を必要とする高齢者の受け皿というのは足りていません。
施設の空きを待っている「待機老人」の数は42万人以上とも言われているのです。
老々介護が生む問題
老々介護をすることによって外の人との関わりが希薄になり、なにか困ったことがあっても外にSOSを発信できなくなってしまいます。
介護する側も外に出ることが少なくなり、家に閉じこもりがちになります。
自分でやっていけると責任を抱え込むことでますますヘルパーを利用しづらくなり、負担はさらに増していきます。
特に認知症などの症状を持っている要介護者に対しては寝る間もなく24時間体制でついていなくてはならないということもあります。このような状態が1年も続いたら精神的にもたなくなってしまうでしょう。
事実、老々介護が生み出した悲劇として殺人事件にまでなったケースもありました。
このような悲劇を起こさないために、自分の子供や近所の人にSOSを出したり、誰かの助けを求めるようにすることが大切です。
また、現在は介護が必要でなくても、いつかはそのような時がやってくると心構えをしておくことも重要です。
無理の無い老老介護
どうしても老々介護を続け無くてはならない状態になってしまったら、その時には一人で抱え込まないようにすることが大切です。
地域包括支援センターのような地域ごとに自立支援を支える制度を利用するのもおすすめです。
なにか困ったことや悩みがあれば気軽に相談することができます。
また、無理な介護はやめて、デイサービスやショートステイを利用してみましょう。ゆっくり休める日を作って共倒れにならないようにする必要があります。デイサービスやショートステイを利用することで施設への入居やヘルパーさんの利用にも抵抗がなくなってくるかもしれません。
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