統合失調症の方の老人ホーム入居について
記事公開日:2016/04/04、 最終更新日:2019/11/08
高齢になると身体能力の低下による生活支援に加え、精神疾患による生活支援の必要性という問題も起きてきます。その老年期における精神疾患の代表的なものに統合失調症があります。
高齢者の方が身体的・精神的に在宅での生活が困難になった場合、新たな生活の拠点として老人ホームなど施設での生活が選択肢のひとつとしてあがってきますが、その際受入れ側の状況というのはどのようになっているでしょうか。
統合失調症とは
認知症と統合失調症のちがい
認知症と統合失調症は同じ脳の病気でありながらその病状は異なっています。認知症は脳が委縮し色々な障害が起こり、日常生活に支障がでてくるというものです。認知症の主な症状として記憶障害や判断力の低下があげられます。
一方統合失調症は、感情や思考をつかさどる脳内のネットワーク機能がうまく稼働しなくなり、様々な心の働きをまとめること(統合すること)ができない状態です。主な症状として妄想と幻覚があげられます。
統合失調症の方に必要なケアについて
統合失調症の発症には脳の変化や遺伝、性格や生活環境のなかでの強いストレスなど、さまざまな要因が重なりあって発症するといわれています。発症すると臨機応変な判断や行動が困難になってきます。
症状が進むと妄想や幻覚が現れますが、その対象となるのが身近な方であるため、ご家族や周りの方にとっては戸惑うことが多いと思われます。
必要なケアとしては、妄想や幻覚の真相を追究するのではなく、その背景となっている不安や孤独感などを理解し、心に寄り添ったケアが望まれます。
統合失調症の方の受け入れ体制
認知症がご自身の日常生活に支障がでてくるものであることに対し、統合失調症は妄想や幻覚により、一緒に生活する方にも影響がでてくるものであるため、老人ホームの特性によっては受入れが困難な状況もあり得ます。
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老人ホームには大きく分けて2種類の施設があります。特養と呼ばれる「特別養護老人ホーム」と「有料老人ホーム」です。
「特別養護老人ホーム」は自治体や社会福祉法人などが運営する公的施設なので、統合失調症の方でも介護度がより高く、緊急性を要するなどの総合的な判断により受け入れ可能となることがあります。ただし、入居希望者が多数であるため、待機期間があることを承知しておかなければいけません。
「有料老人ホーム」は主に民間企業が運営しており、入居者の方やご家族の方の意見が反映されやすいという特性があります。統合失調症の方の症状が他の入居者の方に影響を与えることを考慮して、受け入れに消極的な部分もみられます。
とはいえ昨今では、心療内科や精神科の医療機関を協力機関としている「有料老人ホーム」もあり、症状が安定していて現状で問題行動が起きていない場合であれば、受入れ可能な施設も増えています。
統合失調症の進行の度合いは、おかれる環境に大きく影響を受けますので、このように施設による受入れ体制の違いを念頭に置きながらより良い環境を探すことが必要だと思われます。
施設を効率よく探す方法は?
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専門のお住まい相談員が地域で希望条件に合った施設をお探しします。統合失調症や既往歴がある方、精神疾患がある方は場合によっては入居を断られてしまうこともあります。お住まい相談員が事前に受け入れの詳細も確認しますので安心しておまかせ下さい。
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