認知症の基礎になる症状と大きな差がある介護費用
記事公開日:2015/06/23、 最終更新日:2018/07/25
そもそも認知症とは
認知症というのは「脳が不可逆的な器質的変性をきたし日常生活に支障が出る状態」の事を言います。様々な型があり、障害される脳の部位が違うため症状も其々違います。
そして症状は「中核症状(認知症そのものの為に出る症状)」と「周辺症状・BPSD(中核症状に環境的要因が加わり出る症状で一昔前は問題行動と呼ばれていた)」に分けられます。
記憶障害・見当識障害・失行・失認・実行機能障害・失語が中核症状として挙げられます(必ずしも全てが現れるわけではありません)。
記憶障害は比較的短期の記憶を留めておく事が出来なくなります。加齢による物忘れと認知症の記憶障害には大きな違いがあります。
見当識障害は、時間・場所・人等の見当識が失われます。
失行・失認とは、其々五感が障害されていないにも関わらず物事を行動に移す事が出来ない・認識できない状態です。
実行機能障害というのは物事を順序立てて組み立てられなくなります。
失語症は感覚失語と運動失語に分けられます。どちらも失語症ですが感覚失語の場合は言語理解が出来ません。対して運動失語は言語理解ができるが、言葉を発するための運動野が障害され自身から発する事が出来ない状態と大きな違いがあります。
どの症状も日常生活に多大な支障をきたすのは容易に推察できると思います。
認知症になっても様々な選択肢があります
認知症対応型通所介護や訪問介護、或いは施設や認知症対応型共同生活介護(グループホーム)等様々な選択肢があります。住宅型有料老人ホームでも、一部事業者は認知症でも対応する等して、認知症に関してサービスが向上してきているのも事実です。
さて、認知症になる事で毎月どれくらいの費用が掛かるのかと言いますと、ピンキリです。ですが人ひとりの生活費として捉えれば、高齢者本人の年金もありますし、周囲がそれ程高い費用を負担しなければならない訳ではありません。
介護サービスを提供する事業者によって、又サービスの種類によってはオムツ代等が自己負担なので人によっても大きな差があります。私が以前に勤めていたグループホームでは安い人で月額利用料(介護保険の自己負担分や光熱費、オムツ代等の支払い費目の全て)が12万円ほどで高い人では20万円程でした。
認知症に特化した公的介護保険サービスも
グループホームは特養等の施設入居に比べると費用が高くなりがちです。老人ホームと比べて認可に必要な最低限の個室の専有面積が狭いというデメリットもあります。
では、なぜグループホームに入る人がいるのかというと、高齢者が住み慣れた家以外では制度的にはグループホームが最も認知症に適していると言えるからです。
グループホームは認可される併設ユニットが2ユニットまでになっており1ユニットあたり定員が5~9名までの少人数である事と定められています。これは少人数制で家庭的雰囲気の中で生活する事により周辺症状が出にくい、認知症の進行をより抑えられるとされているからです。入居者1人あたりに対する職員の配置も人員基準で定められており、特養等の施設に比べると非常に優遇された配置です。「要支援2以上の認定・24時間365日の支援体制・利用に医師による認知症の診断が必須」という3つの条件を兼ね備えた公的介護保険サービスは現状ではグループホームだけです。
施設を効率よく探すには?
認知症の高齢者を自宅で介護するのはとっても大変です。老人ホーム探しはこちらから無料で相談することができます。老人ホーム入居にかかる費用のことを客観的な目線で開設してくれるので安心です。自宅か、ホームかで迷っている方もまずは相談してみてはいかがでしょうか。
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