老人ホームでの感染症

抗菌ブームと感染症の増加

私たちが日々生活している世界にはいろいろな菌やカビなどが満ちあふれています。

本来私たちは免疫機能といったようにこれらと共存できる自然な抵抗力を持っています。

自然な抵抗力は、菌に接し続けてこそ維持されます。

昨今の抗菌ブームのように何でも抗菌し、菌が存在しない環境を作り続けると免疫機能も自然な抵抗力も萎え風邪をひきやすくなったり熱を出したり、アレルギーに悩むことになります。

では感染症とはいったいどのようなものなのでしょうか。

＞関連：なぜウチシルベは無料で老人ホームを探してくれるの？
 

①感染症とはなにか

感染症とは、ウイルスや細菌などの病原体が体内に侵入して増殖し、発熱や下痢、咳等の症状が出ることを言います。

感染症には人から人にうつる伝染性の感染症のほかに、破傷風やツツガムシ病等のように傷口や動物、昆虫などから感染する非伝染性の感染症があります。

感染してもほとんど症状が出ずに終わってしまうものもあれば、一度症状が出るとなかなか治らず、時には死に至るような感染症もあります。

②感染ルートは様々ある

主に人から人に感染するものがあります。これは接触して感染するもの、性器やくしゃみなど空気中を漂った病原体を吸いこんで感染するものがあります。その他のものとしては動物や昆虫から人へ感染するものや、土の中などにいて、傷口から感染するもの、食べ物から感染するものがあります。

③感染症を予防するには

感染症を予防するには日々の生活習慣に気を付けることをおすすめします。

ドアノブや、水道の蛇口、エレベーターのボタンなどを触る機会も多いかと思います。

外から帰ったら、手を介して口や鼻などの粘膜から体内に病原体が入り込まないよう石鹸で手を洗い、うがいをすることを習慣にしていきましょう。

また室内の湿度や換気に注意することも大切です。寒い時期に流行るインフルエンザウイルスは乾燥した空気を好みますので適度な湿度を保つことも感染症予防の一つです。

日ごろからバランスのよい食事を心がけ、免疫力を高めることも大切です。

環境も清潔すぎると免疫力が下がってしまいます。無理に不衛生な場所を作ることはありませんが、やりすぎに注意しながら健康で明るい生活を送っていけるといいですね。

老人ホームでの感染症

感染症と聞くと、感染ってしまうのではないか、老人ホームなどではどのようになっているのか、気になるところだと思います。しかし、感染症は、老人ホームに入所している人の面会の人から写されてしまう可能性もあるし、介護している職員の人が感染ってしまうかもしれないし、どこから発生するかは分かりません。そこで、大切なのは感染症が感染らないように予防を行うことです。

スタンダードプリコーション

スタンダードプリコーションは、標準予防策のことを言います。感染症の人が持っている病原体の種類に関わらず、対応できる標準的感染症対策です。手洗いの徹底、手袋・マスクのエプロンの装着が大切となってきます。

＞関連：なぜウチシルベは無料で老人ホームを探してくれるの？
 

高齢者介護施設における感染対策マニュアル

厚生労働省は平成25年に高齢者介護施設における感染対策マニュアルを改正しました。平成17年に取りまとめられた高齢者介護施設における感染対策マニュアルをもとに平成19年にまとめられた特別養護老人ホームにおける感染対策ガイドラインとまとめたもので、近年の施設における感染症の瞳孔や感染症に関する新しい知見を踏まえ改正されています。

高齢者施設で注意するべき感染症

高齢者施設で注意するべき感染症としては、伝染力が強く、施設内で蔓延する危険性が高いものであり、具体的にはインフルエンザや疥癬、結核などがあります。疥癬は皮膚感染症であり、接触することで感染ります。直接触れることでも感染りますが、物品などを介して間接的な接触でも写ってしまいます。新規に入所される高齢者の方が疥癬をお持ちでないか、確認しておくことが大切となってきます。また、近年増加傾向にあるのが、結核です。高齢者では過去に結核にかかった人が、再び結核を発症することもあります。体力の低下や免疫力が低下した際に発症しやすく、結核は空気感染ですので、いち早い対応が必要となってきます。また、対応できる病院も限られていますので、注意が必要です。

施設を効率よく探す方法は？

感染症の方受け入れ可能な老人ホームをお探しでしたらこちらから無料で相談可能です。
感染症の対策をしっかりおこなっている老人ホームをご紹介しています。ケアが必要な方に対しても信頼できるスタッフがきっちり対応してくれますよ。