認知症による徘徊への対応
記事公開日:2015/06/23、 最終更新日:2018/07/25
徘徊について
認知症になった高齢者は家のなかをうろうろしたり、外に出て歩きまわるといった行動をとるようになります。家の中だけならまだしも家の外に出てしまうと何が起こるかわかりません。家族にとってはできるだけ徘徊はしてほしくないものです。
高齢者の中には徘徊で外に出てそのまま行方不明となってしまう方もいます。
なんと認知症の行方不明者は年間約1万人にもなるとのことです。
また、認知症が進行していると周りに注意を払うことが難しくなります。車が来ていても避けられなかったり、道の真中を歩いてしまうということもあります。
万が一の事故が起こることもありますのでご家族にとっては気が気でないことでしょう。
どうして徘徊するの?
認知症による徘徊の原因やその行動は人によって様々です。他動の症状によるものもありますし、前頭側頭葉型認知症の場合には同じ行為を繰り返す症状が出るので、そこから徘徊につながることがあります。その他にも徘徊を分類することができます。
・物忘れによる徘徊
あまりよくしらない場所で道にまよってしまい、そのまま帰れなくなって歩きまわるというものです。
特にアルツハイマー型認知症の方でよく見られる徘徊です。普通であれば覚えられるような簡単な道筋もアルツハイマー認知症になってしまうとおぼえられません。そのまま遠くへ行ってしまう可能性があります。
・視空間認知障害による徘徊
アルツハイマー型認知症やレビー小体型認知症の方は視空間認知障害が起こりやすくなります。これは脳の中で方向や距離、位置などを把握することができなくなってしまうことをいいます。
昔から住んでいる家でも場所がわからなくなったり、家の近所でも道に迷ってしまうというのはこれによるものです。このためうろうろと歩きまわることになります。
・目的地を目指したくなる徘徊
「自分の家に帰らなくては」「会社にいかないと」などといった強い衝動を感じて目的地を目指して歩いて行くことがあります。見当識の障害を伴ってこういった行動をとることもあります。無理に止めようとしても興奮して抑えられなくなる可能性があります。
・目的なくそわそわする徘徊
なにか用事や目的があると思ったがそれがわからなくなってただそわそわしてしまうケースもあります。落ち着きがなくなり、じっとしていられなくなります。
・せん妄による徘徊
幻覚を見たり不安を感じて外に出てしまうケースです。これは夕方から夜にかけてよく起こります。
不安や恐怖を感じているので強く叱ると余計に興奮する可能性があります。暴言や暴力に及ぶこともあります。
・退屈なため徘徊する
今いる場所が退屈と感じたり、気まずくなったりして外出してしまうこともあるそうです。
徘徊にはどう対応する?
認知症の方が徘徊して困っても、大きな声で怒鳴ったり、叱ったりしないようにしましょう。
不安や恐怖を感じて家にいたくなくなるケースもあります。怒られることで家に余計に居づらくなってしまうこともあるのです。家が嫌な場所だと思われないようにする必要があります。
では、どうやって徘徊を防げばいいのでしょう。
夜出歩いて困る場合には昼間活動させて身体を疲れさせ、夜しっかり眠れるようにしてあげましょう。デイサービスを利用するのもおすすめです。
また、徘徊を無理に止めようとするのではなく、できることなら好きなように歩かせてあげましょう。家の中でウロウロさせてあげるのがいいでしょう。
もし落ち着きがなかったら、晩御飯の話など興味のある話題をふってあげるのもいいでしょう。
鍵は手の届かないところで保管し、勝手に内側から開けられないように細工をしておくのもポイントです。そして万が一のことがあった場合のために、名前や連絡先のわかるものを服などにつけておくといいでしょう。
施設を効率よく探すには?
徘徊がある高齢者の自宅での介護は非常に大変です。四六時中見守らないといけない介護に疲れ切ってしまったらこちらから相談することができます。認知症で徘徊などの行動がある高齢者のための老人ホームを無料でお探しします。
人気記事
老人ホーム探しはおまかせください
お住まい相談員がピッタリの老人ホームをご提案
09:00~18:00
(年中無休)
老人ホーム探しは、わたしたちにおまかせください!
相談無料!
全国対応!
相談無料!
全国対応!