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重症後遺症を引き起こすくも膜下出血

記事公開日:2016/04/29、 最終更新日:2018/07/05


重症後遺症を引き起こすくも膜下出血

重症後遺症を引き起こすくも膜下出血

くも膜下出血は、脳卒中の中でも非常に危険な病気です。死亡率は50%もあり、処置が遅れると重篤な後遺症になる可能性が高いのです。

 

くも膜下出血の症状

頭蓋骨の中は、一番外側に硬膜があり、次にくも膜があり、内側に軟膜があって脳を取り囲んでいます。くも膜に動脈瘤が出来て、軟膜の間に起こる出血をくも膜下出血と言います。

症状は、体験したことのない非常に激しい頭痛が突然起こります。同時に、吐き気や嘔吐があり、うなじが固くなって頭を前傾できなくなります。出血が激しい場合は意識が無くなって倒れます。救急搬送される途中で亡くなることもあります。発症したら開頭手術で出血を取り除くしかありません。

手術後も、脳への損傷が大きいため重い後遺症に悩まされる方が多いのも特徴です。意識障害があって植物状態になることもあり、意識が戻っても麻痺や言語障害、嚥下障害など日常生活に支障をきたすケースが少なくありません。

くも膜下出血には前兆がある人もいます。血圧が乱高下したり、急な頭痛があったり、目の痛みや視界が二重に見えることもあります。めまいや吐き気を感じたり、肩こりが酷くて頭が前に倒せないこともあります。こうした前兆を感じたら、すぐさま脳外科を受診して頭部CTを撮ることを勧めます。
 

くも膜下出血のリスク要因

くも膜下出血の2大リスクといえば、高血圧と喫煙です。とくに高血圧の人は、そうでない方よりも症状が重症化する傾向にあります。血圧が高いことで、動脈瘤にかかる圧力が高まり、動脈瘤破裂の確率も高くなるからです。喫煙との関連性については現段階では未確定ですが、くも膜下出血患者のうち、喫煙者は禁煙者の2~3倍の数に上ります。

また、動脈瘤のリスクファクターは、高血圧、高脂血症、喫煙、糖尿病です。これらに該当しなくても、近親者に脳卒中の既往がある場合は注意が必要です。

 
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くも膜下出血の予防

くも膜下出血は、統計によると男性は40~50代、女性は60代での発症が多くなっています。高血圧や高脂血症など生活習慣病の方、喫煙者は特に気を付けましょう。食事は塩分の散り過ぎに注意し、みそ汁や漬物は控えましょう。外食やアルコールも控えめにします。野菜を多めに取るのも重要です。そして、血圧には充分注意を払うようにしましょう。

 

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