老人がなりやすい気分障害とはなにか
記事公開日:2016/05/02、 最終更新日:2018/07/05
老人がなりやすい気分障害とはなにか
高齢者うつ病とか、老人性うつなどの言葉をよく耳にします。これらは、アルツハイマーなどの認知症に次いで高齢者に多い病気です。具体的にはどのような病気なのでしょうか。
気分障害とは
気分障害は、気分や感情の変化で、抑うつ傾向になったり昂揚して躁状態になる病気です。一般的には、うつだけが表出するうつ病と、躁状態とうつ状態を交互に繰り返す躁うつ病があります。気分障害になりやすい年齢のピークは2回あり、1回目は30代から40代にかけて、2回目は60代から70代にかけて訪れます。この2回目の年齢で発症する気分障害を、高齢者うつ病や老人性うつと呼びます。
老人が気分障害になる理由とは
60代から70代になると、人生の大きな転機を迎えます。一般企業や公務員は、ほとんどが60代前半で定年退職を迎え、それまで仕事一筋だった生活が一変し、社会的地位のない老人になることで喪失感を覚えるでしょう。また、配偶者や親兄弟、友人知人などが病気や老衰で亡くなる時期にも差し掛かります。自らが病気になり、行く末に不安が芽生えることも少なくありません。若い頃に比べて身体が動かなくなり、物覚えも悪くなります。こういった漠然とした将来に対する不安や、身近なものを失くした喪失感で、生きる意欲や目標を失い、抑うつ傾向に陥りやすくなります。
また、退職により収入が激減したり、病気の治療で多大な出費があることによって、経済的な不安も抑うつ状態になる原因でもあります。
抑うつ状態を放置しない
このように抑うつ状態に陥りやすいのが高齢者です。実は高齢者の自殺率は高く、女性より男性の方が自殺のリスクが高いのです。最初は抑うつ状態で始まった気分障害ですが、意欲低下や食欲低下から睡眠障害や頭痛などに発展し、情緒不安定になったり錯乱したように興奮が続く症状が現れることもあります。気分障害は精神科での服薬治療をすることになりますが、高齢者は身体的にも衰えているため、精神科の強い薬が使えず症状は一向に収まらないのに副作用だけ出る、といった悪循環に陥ることも少なくありません。重症になってからの治療は大変ですので、抑うつ的だと感じたら、早めに治療を行うように心掛けましょう。
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