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屋内歩行レベルと心身機能の維持

記事公開日:2016/05/07、 最終更新日:2018/07/04


屋内歩行レベルと心身機能の維持

屋内歩行レベルと心身機能の維持

高齢になっても生き生きとした日常生活を過ごすために、歩くことは大切なことです。歩くことは、生活する上で基本的な行動ですが、さまざま障害により困難な場合もあります。可能な限り自分の足で歩き、健康で元気に毎日を過ごしたいものです。歩行レベルとは自立した歩行がどの程度可能なのかを判断するものです。どのように判断されるのでしょうか。

 

①屋内歩行レベルと屋外歩行レベル

屋内歩行レベルとは、屋内での杖での歩行や壁などを伝って歩くことが可能で、屋外での歩行は介助を必要とし、バランスや速度などが低下している状態をいいます。

屋外歩行レベルとは、屋外での歩行が杖や歩行器などの補助具を使用することで1人でも可能な状態をいいます。

②住環境の整備と歩行レベルの維持

屋内歩行レベルとはいえ、歩行状態が不安定なため、少しの段差でも転倒の危険性が考えられます。段差をなくしたり、手すりの設置をする事で転倒を防ぐ必要があります。

手すりはトイレへの移動など動線を考えて必要な場所にとりつけます。

屋内の歩行が何とか可能でも、立ち上がりなどの動作が困難なことも考えられます。寝具はベッドにして起立用のバーをとりつけることも必要になってきます。立ち上がりを考えて、床に座るよりも椅子を使用するなどして環境の整備を行っていきます。

筋力低下による転倒防止や歩行レベルの維持をするために、リハビリのできるデイサービスを利用したり、訪問リハビリの利用なども検討します。家族や介護者に散歩に付き添ってもらうなどするといいでしょう。歩行レベルをあげる事は高齢者には難しいことですが、これからの暮らしなかで今ある機能を維持していく事はとても大切なことになります。

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③活気のある日常生活をめざす

屋外への歩行には介助を必要とするため、外出する機会が少なくなり、他者との交流を持つことが難しくなってきます。家の中に閉じこもって1日中誰とも話さなかったり、トイレや食事以外は体を動かさないでいると、歩行レベルや心身機能の低下につながり要介護状態を招いてしまいます。

デイサービスや地域のサークルなどに参加してみるなどの外出する機会をつくったり、介助があっても外での歩行に不安があるときは車椅子を利用してみるのもいいでしょう。少しでも外の世界と交流を持つことで、心から元気になり生き生きとした日常生活になります。

 

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