認知症状がある人の車の運転
記事公開日:2015/06/26、 最終更新日:2018/07/25
認知症状が見られる高齢者ドライバーが増えています
超高齢化社会に突入した日本には様々な課題がつきつけられています。
最近問題として浮上しているのが高齢者ドライバーが増えていることです。
特に、軽い認知症のような、認知障害がある人でも、車の運転をしている人がいることです。
男性ドライバーの場合、65歳以上で6割の人が中程度の認知障害を持っている人がいるということが最近判明しました。
認知機能が低下しているからといって必ずしも交通事故を起こす危険性があるとは言い切れません。
しかし、認知症状がある高齢者の運転にはやはりそれなりの注意が必要です。
何歳まで?
認知症に起因する交通事故を減らすための対策としては75歳以上の運転免許制度を見直す動きも出てきています。
警察による高齢者ドライバーのチェックを強化し、認知症の方による事故を減らそうという目的です。
実際に交通事故を起こすのは高齢者が多いと言われています。
高速道路で逆走事故を起こすドライバーのおよそ4割が認知症の疑いがあるとも言われています。
警察による検査により認知症の疑いがあることがわかった人は過去1年から次の更新までに一定の違反があった場合には医師の診断を求め、免許を停止する必要が出てきます。
自分は健康だと思っていても75歳になったら運転はやめたほうがいいかもしれません。
また、自分の親がいつまでも運転をやめないようなら運転をやめるのを促したほうがいいでしょう。最近は高齢ドライバーに運転免許証の自主返納を呼びかける動きも出てきました。
運転免許証を返納すると「運転経歴証明書」という身分証が発行されます。この有効期限はかつては半年でしたが、今は一生涯に変更されています。
免許証がなくなると身分証明の際に不便だと感じる人はこちらを利用するといいかもしれません。
地方の問題
車社会である地方では車がないと生きていけないと感じる高齢者も多いです。
その問題を解決するために、例えば山口県では免許を自主返納した人に様々なサービスを用意しています。
一つがスーパーで買い物をした時に荷物を無料配送するサービスです。県内のスーパーの協力で実現したサービスです。
その他、タクシーや商品の割引といった全部で500のサービスを受けられるようにしたそうです。すると免許を返納する人はこれまでの5倍も増加したということです。
車の運転をやめたくない高齢者
このようなサービスを用意しても、まだ免許を返納せず、自分で運転しようとする高齢者は多いです。周りがどんなに危ないからやめてほしいと言っても聞きません。
こういった人にとって免許はまさに自立の象徴なのです。年寄り扱いされたくない、自分のことは自分でできるということを運転免許が証明してくれているのでしょう。
このように意固地になるのは軽い認知症の症状でもあります。
こうなってくると本人の尊厳を傷つけないように運転をやめさせるというのは非常に難しい問題といえるでしょう。
施設を効率よく探すには?
車の運転をはじめ、認知症の高齢者による事故が全国で相次いでいます。家族が一緒に暮らしていても事故は起きています。危険を未然に防ぐために老人ホーム探しを検討しましょう。こちらから無料で相談することができます。老人ホームについてまずは詳しく教えて欲しいという方も相談してみましょう。
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