「コンチネンス」尊厳ある生活をおくるために

「コンチネンス」尊厳ある生活をおくるために

「コンチネンス」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。

はじめて耳にする方も多いかもしれませんが、コンチネンスとは「健康な排泄状態」「排泄がコントロールできる状態」を表します。

排泄障害は人間の尊厳に直接関わる重要な問題です。

あたりまえにしている排泄がいかにすごいことか、普段問題なく日常生活を送っている私たちはなかなか気づく事が出来ないかもしれません。

排泄は単に我慢するだけでなく、早めに出したり、気持ちよく出すという事も同じように重要です。
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排泄障害とは正常に排せつが出来ない状態

私たち人間が、口から水や食物を取り入れ、体内で消化吸収、代謝、呼吸、血液循環などを行い、身体の中で不要になった水分や老廃物を尿や大便として出すことを排泄といいます。

排泄障害とは、尿や便がうまく出ないこと、漏れてしまうなどの状態を意味します。

コンチネンス（排泄のコントロールができる状態）とは

コンチネンスの状態であるとは、漏れずにある程度ためることができ、認められた方法で気持ちよく出すことができ、また、たとえ漏れという障害があっても問題なく過ごすことができ、それが問題にならない状態も含まれます。

コンチネンスのためのコンチネンスケア

コンチネンスケアには下記の通り３つのケアがあります

・予防：失禁にならないように予防すること

・治療とケア：漏れ状態をアセスメントして治療や環境整備により漏れをなくすこと

・ケア、マネージメント：漏れが戻せない障害として残った場合、問題にならないよう本人や家族が援助すること

排泄障害の要因は様々なことが考えられます。

例えば運動制限や筋力の低下、神経因性の膀胱や尿路感染、内服薬の副作用や便秘、また認知機能の障害や精神状態など挙げればきりがないほど様々な原因が考えられます。

年齢を重ねると問題要素が増えることは確かですが若くても起こる可能性は持っています。

排泄障害の要因を改善し、本人や介護に携わる人たちがあきらめず原因を確認していく事が排泄ケアには大切です。

排泄障害の原因を探り、治せるものは治し、治らなくても改善したり問題を少しでも解決し、障害を持つ方が少しでも「コンチネンス」に近づくよう「コンチネンスケア」が重要視されています。

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