全国の団地で高齢化が加速しているらしい
記事公開日:2017/11/06、 最終更新日:2018/08/07
都市型の少子高齢化社会
少子高齢化というと地方の小さな自治体で問題になっていることだと思っている人も多いかもしれません。
しかし、最近は都市型の少子高齢化も深刻な問題になっていきているのです。
その代表が団地の少子高齢化です。
団地とは現在の都市再生機構(UR)が昭和10年代にスタートしたプロジェクト「労務者向け集団住宅地計画」から付けられた住宅地の呼称です。住宅地の集合体のことを団地と呼ぶことが今では一般的になっています。
住宅としての団地が爆発的に増えたのが昭和30年から40年代のころのことです。地方から出てきて東京などの都心部で働くサラリーマンのための住宅を大量に供給する必要があったために生まれました。日本はまさに高度経済成長の時代です。当時は民間のアパートが主流でしたが、団地はそれよりも少し家賃も高く、モダンな3DKタイプでした。団地はまさに地方から状況してきたサラリーマン世帯の夢のマイホームを体現していました。そのため、入居者の募集をすると応募は殺到。抽選に選ばれるのも大変なことだったそうです。
現代の団地の抱える問題
このように当時入居者が殺到した団地ですが、その頃のサラリーマンも今や高齢者。つまり団地の入居者はほとんどが高齢者となっているのです。
現在の都市部の住宅のトレンドは何と言ってもタワーマンション。団地への入居者は減少傾向にあり、若いファミリーの世帯数も少ないと言われています。
高齢者の独居世帯が増えていることも団地の問題として取り上げられています。孤独死などが発生することもあり、余計に団地への若い世帯の入居が忌避される傾向となってしまいます。
新しい形の団地
若い世帯の入居者を増やし、高齢化という団地のイメージを払拭するために、URなどでは様々な取り組みがされています。
最近では無印良品とのコラボレーションで室内をリフォームし、入居者を募集していることもあります。そのような物件は募集があるたびに殺到し、大人気となっています。
また、高齢者世帯の生活を支える仕組みも作られています。
団地の敷地内にデイサービスや地域包括支援センターなどが作られ、高齢者の生活で困ったことなどがあればすぐに相談できたり、近隣の人と繋がれるようになっています。
スーパーやクリニックなども隣接しているので生活には何の不便もなく生活することができるそうです。
ご近所づきあいが希薄になっていると言われる現代ですが、団地は様々な世代が近い距離感で生活できる形を実現できる場でもあります。最近ではそのレトロフューチャーな雰囲気から巨大建造物マニアからの支持もあり、一部の界隈からは注目を集めています。古くて新しい共同体の形について追求していくべき時が来ているのかもしれませんね。
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