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もの忘れとは

記事公開日:2015/07/01、 最終更新日:2018/07/25


もの忘れとは

老化による「もの忘れ」と認知症による「もの忘れ」は違う

脳の働きは大きく分けて「五感で感じたものを脳に記憶(覚える作業)」「脳に残す(保存する作業)」「必要な状況に取り出す(思い出す作業)」の3つがあります。

記憶力は20代をピークに加齢とともに減退しますが、記憶力以外の能力は様々な経験や体験から学ぶことで20代以降も成長し、知能全体では50歳ごろまで伸び続けるといわれています。

しかしながら、多くの人は60歳頃になると記憶力に加えて判断力・適応力などに衰えがみられるようになり、知能の老化が始まります。記憶力の老化が進行し物忘れが次第に多くなるのもこの時期ですが、この物忘れは加齢に伴う自然なもので、認知症の症状ではありません。

単なる「もの忘れ」の場合は、例えば、片付けたこと自体は覚えていますがどこへ置いたか思い出せない状況です。
つまり、自分が「もの忘れ」をしているという自覚があるということは、健康な証拠でもあります。日常生活でもの忘れが頻繁になると、「もしかして認知症では?」と不安になりますが、「もの忘れ」には自然な脳の老化によって誰にも起こり得るもので認知症とはまた違う症状です。加齢による健康的なもの忘れは日常生活に大きな支障はなく誰にでも起こる症状なのです。

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もの忘れが酷くなったら

多くの場合、もの忘れの症状については心配ありません。しかしもし下記のように酷くなるようでしたら要注意です。認知症の早期発見の目安となりますので神経内科医などの専門医に相談してみてください。

 

  • 記憶が曖昧

・最近の出来事が思い出せない。

・水道やガス栓の締め忘れが目立つようになった。

  • やる気が起きない

・今まで好きだった物に対して興味・関心がなくなった。

・身だしなみに気をかけなくなった。

  • 今までできていたことがこなせない

・今までできていた仕事や作業がこなせなくなった。

・簡単な計算の間違いが多くなった。

  • 性格の変化

・ささいなことで怒りっぽくなった。

・疑い深くなった。

  • 場所・時間がわからなくなる

・時間や場所の感覚が不確かになった。

・慣れているところで道に迷った。

このように日常のちょっとした変化を注意深くみる必要があります。

 

脳の老化を防ぐことが予防に繋がる

同じ年齢でも若く見える人と老けて見える人がいるように、内臓や器官の老化

のスピードにも個人差があります。特に個人差が大きいのは血管、骨、そして

脳です。いずれも生活習慣次第でスピードを遅らせることができるのです。

脳の老化によって起こる「もの忘れ」、つまり記憶力の低下も、心がけ次第であ

る程度防ぐことができます。

 

脳の老化を予防する生活術

・「文章を読む」、「文章を書く」、「計算する」を習慣にする

・抗酸化作用のある食品を食べる

・料理を積極的にする

・考えながら手先を使う趣味を持つ

・早足ウォーキングを毎日10~20分続ける

・パソコンや携帯電話などの使い方を人まかせにしない

・6~8時間睡眠で脳をしっかり休ませる

このように、日常生活を工夫して、物忘れの少ない若々しい脳をキープしましょう。

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