疥癬の高齢者を介護する方法
記事公開日:2018/10/26、 最終更新日:2018/10/03
疥癬(かいせん)という病気を知っていますか?
あまり聞きなじみのない言葉ですが、高齢者施設などを中心に感染が広がってしまうことがある病気です。
かゆみなどが主症状になるため、他の皮膚病だと勘違いして対策が遅れがちですので、原因や対処方法をよく知っておきたいですね。
もしも高齢者施設での集団感染が発生した場合には、感染拡大を防いで沈静化させるための対応も必要になるのでそれも併せて知っておいてください。
疥癬とは?
疥癬(かいせん)は、「ヒゼンダニ」というダニによって引き起こされる病気です。人の皮膚に寄生することで発症し、人同士でも感染します。
疥癬には、通常疥癬と角化型疥癬があり、それぞれ症状が異なります。通常疥癬ではかゆみを伴う赤いぶつぶつなどができます。角化型疥癬ではザラザラした感触の殻のようなアカが手や足などに見られるようになります。
治療では、原因となるヒゼンダニを殺すことを目的として飲み薬や塗り薬を使用。また、かゆみに対しては抗ヒスタミン剤を使って対応することになります。
通常疥癬と角化型疥癬
疥癬には通常疥癬と角化型疥癬の2種類があり、症状や感染力に大きな違いがあります。
通常疥癬ではヒゼンダニの数は数十匹以下で感染力も弱いのですが、角化型疥癬では100万匹~200万匹が存在して感染力も強く、介護施設での対応もより難しくなるでしょう。
介護施設での注意点
通常疥癬の場合には隔離などは不要で、手洗いや状況に応じての予防衣の着用、他の利用者との生活用品の共有などを避けるほかは、それほど大々的な対応は必要になりません。
しかし、角化型疥癬の場合には治療を開始してから1~2週間は個室隔離が必要になり、車いすなどの利用にあたっても利用後に殺虫剤散布と清拭が必要になるなど様々な対応が求められます。
これは感染力が強いためであって、もしも角化型疥癬が発生した場合には施設の職員全体で対応策を共有して、徹底して対応することが必要になりますね。
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