舌苔のケア方法と放置するリスク
記事公開日:2020/10/20、 最終更新日:2020/10/14
目次
口腔ケアをはじめよう!舌苔のケア方法と放置するとこわいリスクを解説
皆さんは口腔ケアをしていますか?
お口の中は全身状態の映し鏡。口腔ケアを怠ると様々なトラブルを抱えることになってしまいます。
高齢者に多いお口の中のトラブルの一つが「舌苔(ぜったい)」です。
そこでこの記事では
・舌苔について
・舌苔ができる原因
・舌苔を放置すると起こるリスク
・舌苔を防ぐケアの方法
についてお伝えします。
口腔ケアをして、いつまでも美味しく食べられるようにしましょう!
舌苔ってなに?
舌苔は舌の表面に汚れがびっしりついた状態を言います。高齢者で多い舌苔は、糸状乳頭が伸びてその上に細菌が繁殖したものです。
舌苔ができてしまうと、白色、黒色、褐色のこけが舌全体を覆い、ひどい場合は味が全くわからない状態になってしまいます。
舌苔ができる原因
舌苔ができる原因は口の中が乾きやすくなることにあります。老化によって唾液の分泌量が減少するのが口の中が乾いてしまう理由です。
唾液は口の中の食べかすを洗い流したり、細菌によって酸性化した口の中を中性に戻してくれる作用があります。唾液の分泌が減ると、口の中の浄化作用が働きにくくなってしまいます。
また、他にも
・口を動かす機会が少ない
・口呼吸をしている
・薬の副作用で口の中が乾燥しやすい
・糖尿病、悪性腫瘍、胃・十二指腸潰瘍などに伴うもの
・喫煙
などが舌苔ができる原因です。
舌苔を放置すると起こるリスク
舌苔を放置して厚くなると口臭の原因になります。その他の症状としては、味覚異常や口の中の違和感、話しづらいなどと言ったリスクを引き起こしてしまいます。
日頃のケアで舌苔を取り除く、最も有効な対策は舌苔の原因を取り除くことが大切です。
お口のケアをしましょう
舌苔は口臭の原因になりますが、何よりも食べることに悪影響が出てしまいます。食べることが不十分になると、体に必要な栄養素が摂れなくなってしまい、介護が必要になったり寝たきりの原因にもなりかねません。
舌苔の原因であるお口の乾燥を防ぐために、次の3つのことを行いましょう!
舌みがきをする
舌ブラシや歯ブラシ、ガーゼで軽くこするなどして、歯磨きをするときに舌みがきも一緒に行いましょう。
舌みがきの仕方は、柔らかい舌ブラシや歯ブラシで奥から手前にかき出すようにします。
専用の舌クリーナーがありますが、アイスクリームのスプーンでも代用できます。やりやすいものを使ってお口のケアをしましょう。
こまめに水分を摂る
こまめに水分を摂るようにしましょう。お口の中の乾燥が舌苔の原因です。水分を摂るときにむせやすい人は
・水分にとろみをつける
・果物やゼリーなどをおやつにして食べ物から水分を摂る
ようにしてお口の中を潤すようにします。こまめに水分を摂ることは脱水を防ぐことにもなります。
お口をよく動かす
日頃からお口をよく動かすことも、お口の乾燥を防ぐことができます。顔の筋肉である表情筋をよく使うことは、食べることや話すことに必要なだけでなく、お口の健康を保つためにも大切です。
おしゃべり、カラオケ、食事はよく噛むなど、日常生活で気をつければできることを心がけましょう。
舌苔ケアのまとめ
舌苔のケア方法と放置するとこわいリスクをご紹介しました。
食べることは生きること。いつまでも食べたいものを食べられる体でいられるように、お口の健康を保つようにしましょう!
参考文献
・『お年寄りの歯の悩み 口腔ケアQ&A』田畑恒雄・三上周二著 ミネルヴァ出版
・『今すぐ役立つ介護シリーズ① 口腔ケア らくらく実践法』日本訪問歯科協会 監修
株式会社創元社
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