認知症の場合の施設探し
記事公開日:2015/05/19、 最終更新日:2018/07/31
在宅介護が難しくなったら・・・
認知症になっても、在宅で暮らしていけることを介護保険制度では目標としています。
しかし、認知症の患者を支えるのはいくら家族とはいえ並大抵のことではありません。家庭環境などの様々な事情がありますし、誰もが最期まで自宅で過ごせるというわけではないのです。
在宅介護が困難な場合には施設を利用することを選択肢のひとつに入れるのもいいでしょう。
以下に認知症の患者が利用できる施設とそれぞれの特徴について紹介していきます。
◯特別養護老人ホーム
地方公共団体や社会福祉法人といった事業者がおこなっている施設です。
対象としているのは常時介護が必要な高齢者で、特に在宅生活が困難となってしまった寝たきりの人を対象としています。
50~100人が共同で生活をしています。
特別養護老人ホームが他の施設と違っているのは生活の場であり、居室面積を10.65平方メートルと広めにとっているということです。
また、これまでのホームは4人部屋くらいの大部屋が一般的でしたが、最近は個室メインにしているホームも増えてきました。
新設されるホームはすべて個室となっているのでプライバシーが守られます。
医療面に関しては他の施設と比べると弱いという特徴もあります。
◯介護老人保健施設
この施設は在宅や他の施設への復帰することを目的とした一時的に入る中間的医療施設となっています。
特にリハビリに力を入れておこないます。
事業主体は医療法人で社会福祉法人もあります。
中間施設ということなので利用期間はだいたい3ヶ月ほどになります。居室も生活することを考えられていませんので特養に比べると狭くなっています。
◯介護療養型医療施設
介護を受けられる医療施設です。
事業主体はほとんど医療法人となっています。
長期療養が必要な高齢者の患者さんや精神症状・行動障害が著しい認知症高齢者を長期的に受け入れるのを目的とした施設となっています。一人あたりの居室面積は6.4平方メートル以上となっています。
これらの3つが介護保険制度上の施設サービスです。
値段も様々で大規模な施設が比較的低価格となっています。
しかし、どこの施設も満室で、利用するには数ヶ月から数年待たないといけないということも多いです。
これらの施設以外でも入居できる場所があります。
◯グループホーム
グループホームとは介護保険制度上は在宅サービスに含まれるものです。施設ではなく住宅として届けられるためです。
実質的には認知症高齢者の共同生活のための施設です。
在宅での生活が困難となった高齢者に適した施設です。
特にアルツハイマー型認知症となった高齢者は1人でいると不安が増すため、このような集団行動が長期的な治療につながっていきます。
グループホームは5~9人で1ユニットとなり、スタッフと一緒に共同で生活を送ります。
自立支援型介護が基本で、掃除や洗濯などできる範囲で高齢者自身がおこないます。
できることを自分でやっていくことで精神的に落ち着きを取り戻し、認知症の進行を遅らせるという効果が期待できます。
そういうわけでグループホームは自立して共同生活が営める人が対象となっています。重度の人や寝たきりの人などは受け入れることが難しいのでそういった方の受け皿も今後さらに求められていくでしょう。
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