前頭側頭型認知症とは
記事公開日:2015/07/07、 最終更新日:2018/07/25
前頭側頭型認知症(FTD)について
前頭側頭型認知症が他の認知症と異なる点は若い人でも発症する可能性があるということです。
前頭側頭型認知症は頭の前にある前頭葉と横にある側頭葉の萎縮によって発症する認知症状です。前頭側頭葉変性症という病気の一種でピック病や運動ニューロン疾患型、前頭葉変性症が前頭側頭型認知症に含まれます。
前頭側頭型認知症はアルツハイマー型と比べると患者数は少ないため、研究もまだそこまで進んでいません。有効な薬もないため治療も困難です。アルツハイマー型と異なり、物忘れはあまり酷くなりません。ただし、一般常識から外れた行動が多くなることがあるため、精神疾患と勘違いされてしまう可能性があります。
前頭側頭型認知症の症状
前頭葉は物を考えたりするのに中枢的に働く器官です。感情をコントロールしたり、理性的に行動するのも前頭葉の働きのおかげです。計画したり、物事を把握したり、生きる意欲を沸き立たせるのも前頭葉の働きですから、脳において非常に重要な役割を持っているということがわかります。
側頭葉は言葉を理解したり、記憶したりする箇所です。聴覚や嗅覚もこちらで司っています。
前頭側頭型認知症になると同じ行動を繰り返すことがあります。物忘れと似たようなもののように思えますが、物忘れと違って聞いたことを忘れたから再度聞くのではなく、ただ意味もなく繰り返します。
また、ある時間になると家の中をうろうろするというように決まった行動をとることがあります。このような行動が徘徊につながることもありますが、毎回同じコースを歩くだけなので迷子になる心配はしなくていいそうです。
料理を作る人だと同じメニューばかり作ることがあります。また、同じものばかり食べたがったりもします。味付けも異常に濃くなることがあります。食欲旺盛になり、夜に冷蔵庫の中身を食べ漁ることがあるので周りの人は注意してあげる必要があります。
前頭側頭型認知症になると集中力がなくなります。話をしている最中にじっとしていられなくなったり、おとなしく座っていることができなくなってしまいます。子どものように自分の身体が汚れているのにも気づけなくなります。
また、これまで興味を持っていたものや好きなものに興味を示さなくなり、寝てばかりになってしまうこともあります。
自発性がなくなる、言葉がぱっと出てこない、人の行動に影響されやすくなるなどといった特徴もみられます。
また、半社会的な行動や言動にも注意が必要です。大人なら当たり前に守れるはずのルールが守れなくなってしまいます。本人はなにが悪いのかわからず反省したり罪悪感を抱くこともありません。
信号を無視することもあるので事故には注意しなくてはなりません。
どんな対応をすればいいのか
このような前頭側頭型認知症の患者さんに対してどう対応すればいいのか、周りの人は非常に困ってしまうかもしれません。基本的には行動を無理やり止めようとせずに見守ることが大切です。ただし、信号無視など危険な行動や万引きなどをする可能性があるので目を離さないようにする必要があります。
介護の負担が大きいようならショートステイやデイサービスを利用するのをおすすめします。
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