嚥下障害を予防するには
記事公開日:2015/07/08、 最終更新日:2018/07/25
嚥下障害を予防するには
嚥下障害とは食べ物が上手に飲み込めない状態のことです。食べた時にむせ込んでしまう、形のあるものがうまく飲み込めない、食事に時間がかかるなど状態は人それぞれです。思うように食事がとれない、食事をするときに不安を感じるということから、徐々に食事が偏り、食事量が減り体重が減っていき、次第には低利用や脱水症状などを引き起こします。
食べ物や飲み物が上手に飲み込めないと、これらが気管に入ってしまいます。普段は食べ物が食道を通過して胃にたどりつきますが、上手に飲み込めないと食べ物に含まれた細菌が気管から肺に一緒に入ってしまい肺炎を起こしてしまいます。これを誤嚥性肺炎と言います。
若い時は食べ物が誤って気管に入ってしまっても咳をして出すことができますが、高齢者になると筋力の低下により誤嚥してしまった食べものを出す力も低下します。
「噛む」ことの大切さ
私たちは食べ物を良く噛むことで細かくします。舌で細かくなった食べ物を飲み込みやすい塊にします。食べ物を噛んでいると唾液が分泌されますが、唾液の分泌により食べ物がより塊になりやすく、スムーズに飲み込みもできます。高齢者になると唾液の分泌も低下するため、食べ物が上手にまとまらず、飲み込んだ時に気管へと入りやすくなってしまいます。
むせや誤嚥の原因になりやすい食品
・サラサラした液体・・・水、お茶、味噌汁
・弾力性のあるもの・・・こんにゃく、かまぼこ、たこ、いか
・ぼそぼそ、ぽろぽろしたもの・・・おから、固ゆで卵、ビスケット、挽肉、フライの衣
・ぺらぺらしたもの・・・のり、レタス、わかめ
・こりこりしたもの・・・ごま、ピーナッツ、大豆
・固い・・・肉(筋)、生野菜などの繊維質が多いもの
・その他・・・酸っぱいもの、辛いもの
食べやすい調理方法
・軟らかく煮る
・食べやすいサイズに切る
・繊維質の多いものは繊維を切る
・汁物はとろみをつける
・あん(たれ)をかける
つなぎやとろみになる食材
・れんこんや山芋などすりおろしてつなぎにする
・シチューのルーでとろみをつける
・マヨネーズや味噌で和える
・ゼラチンや寒天で固める(寒天は硬すぎない程度)
・豆腐をつぶして混ぜる
お茶やお水などのとろみは市販されているとろみ剤を使用すると便利です。とろみ剤はメーカーにより異なりますが、無色、透明なものが多いのでお食事の味も変わらないです。お好みに合わせてとろみ剤の量を調節し、とろみ加減も変えられます。飲み物だけではなく、お味噌汁やおかずのつなぎなどにも使えます。
お食事前に唾液を分泌
食事の前に唾液の分泌を促すことも嚥下防止となります。お食事前の朗読、唾液の分泌を促すマッサージをすると安心してお食事がいただけます。耳下腺、顎下腺、舌下腺を5~10回ほどやさしく押します。梅干しや酢などの酸味も唾液の分泌を促します。ただし酸味が強いと逆にむせの原因にもなるので、酸味は強すぎない程度にします。
食事が安心して食べられなくなると、食事が楽しくなくなるだけではなく、食事量が徐々に減っていき体に必要な栄養素が不足してしまい低栄養を招いてしまいます。低栄養状態を防ぐためにも、食べやすいお食事をすることが大切です。
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