低栄養は高齢者の大敵!
記事公開日:2015/07/08、 最終更新日:2018/07/25
しっかり食べて長生きしましょう
高齢者の方々がいつまでも元気でいきいきとした生活を送るためには、やはりお食事が大切です。
人は誰でも年齢を重ねるにつれ身体的機能は低下していきます。身体機能が低下するということは、食欲をはじめ噛む力が弱くなり、飲む込む力も弱くなります。さらに唾液の分泌の減少や消化液の分泌の減少、腸の働き、味覚の低下などが現れてきます。
これらは個人差がありますが、多かれ少なかれ年齢による機能の低下により食事量も徐々に減っていきます。お食事は毎日ことなので大きな変化は現れにくいです。そのため知らず知らずのうちに食事量が減ってきていて、気が付いたときに「低栄養状態」に陥ってしまっていることが多いです。しかも本人も周りの人もなかなか気づかないので、日々の体重測定や定期的な血液検査などで低栄養状態を見つけ出すことが大切です。
では低栄養状態になるとどんな問題が起きるのでしょうか?
〇低栄養とは
エネルギーとたんぱく質が欠乏した状態で健康な体を維持するために必要な栄養素が不足している状態です。急に体重が減り血液検査では血清アルブミン値が3.5g/dl未満となります。栄養素が不足している状態なので、体力や気力の低下をはじめ、風邪などをひいても治りにくく、筋肉量や筋力の低下、骨量の減少などが現れてきます。低栄養状態になると食欲も低下していくためさらに悪循環になっていきます。
〇低栄養チェック
・BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)
BMI 18.5未満 るい痩
※18.5未満より下がると死亡率が高くなると言われています
・体重減少が著しい:6ヶ月間で2~3kg以上の減少または1~6ヶ月間の体重減少が3%以上である
この項目に当てはまる方は低栄養の可能性があります。体重の変化や血液検査の結果は低栄養の早期発見の指標となります。
〇食事量が減る原因
①活動量や胃腸の働きの低下により食欲がわかない
②唾液の分泌の低下によりパサパサしたものなどが飲み込みにくい
③義歯などにより噛む力が低下し肉類、魚介類などのたんぱく質の摂取量が減る
④味覚の低下により食べ物の味が感じない
⑤一人で食べても美味しくない
⑥食事の準備が大変
①~④に関しては身体的機能の低下によるものですが、⑤~⑥は生活環境によるものです。低栄養を予防するためには身体的機能だけではなく、生活環境なども含めてみていかなければなりません
〇低栄養予防のための食事
・3食バランスよく食べる
⇒1回の食事量が少量になってしまう時は何回かに分けて食べる、1日2回であれば間食(補食)として果物や乳製品などを取り入れる
⇒主食、主菜、副菜、汁物とバランスよく食べる
⇒毎食1品はお肉、お魚、卵とたんぱく質を多く含む食品を食べる
⇒ご飯やパンなど主食に偏ってしまうときは、おかずから食べるようにする
・決まった時間に食べる
⇒規則正しい食事時間は胃腸の働きを良くし、食欲を高める
・見た目や味付けにメリハリをつけ、食欲が出る食事にする
⇒全体的に薄くしてしまうと味が感じにくく食欲が低下する。
・食べやすい食事にする
⇒固い、飲み込みにくいなどは食事量の減少につながります。さらに誤嚥性肺炎や窒息などの事故にもつながる。義歯でも噛みやすい大きさや固さに料理すること。唾液の分泌の低下によりパサパサした食材は水分と一緒に食べる。お茶やお水、お味噌汁など水分でむせ込むときはとろみをつける
・宅配食や市販のお惣菜を利用する
⇒お食事を作ることが大変なときは、宅配食やお惣菜を利用して食事をとるようにする
毎日のお食事を一工夫するだけで低栄養は予防できます。最近食欲が落ちた、食事が食べにくくなった、食べても美味しくない、楽しくないなどと感じたら、家族やお友達、ヘルパーさんや看護師さんなど身近な方や頼りになる方に相談してみましょう。
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