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高齢者のリハビリのあるべき形とは

記事公開日:2015/07/09、 最終更新日:2018/07/25


高齢者のリハビリのあるべき形とは

高齢者にとってのリハビリ

リハビリとは機能回復訓練のことです。主に心身に生涯を持つ人が行う訓練で、日常生活に必要な動作を自分で行えるようにすることを目的としています。自立を促し、家庭や社会に参加するためにリハビリを行います。

高齢者の場合は介護が必要な状態となった場合に人間らしい生活を送れるように回復するためにリハビリを行います。

 

リハビリの歴史

高齢者に対してリハビリが行われるようになったのは1960年代初頭のころです。脳卒中患者に対して主に行われました。

それから60年代後半になると養護老人ホームや特別養護老人ホームに対して基準が制定されるようになります。その基準の中で身体や精神的な回復や機能低下を防ぐための訓練を行う機会をあたえなければならないという規定が加えられました。この頃には高齢者に対して福祉用具を給付したり貸与したりといった事業が創設されるようになりました。

 

昭和の終わり頃になって要介護状態になった高齢者に対してのデイサービス事業がスタートしました。そして1982年からは在宅の寝たきり老人に対して居宅を訪問して入浴や食事を提供する訪問サービス事業もはじまりました。

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同じく1982年に制定された老人保健法で高齢者に対して予防や治療、リハビリまで総合的な保健医療サービスの提供がはじまります。これによって機能訓練や訪問指導で施設以外の住み慣れた場所でサービスが提供されることになりました。

1990年代に入って寝たきり老人ゼロを目指す動きがはじまっていきます。これまでの介護では寝たきりを余計に促進させてしまうということで寝たきりを予防する介護がより重要視されるようになりました。

1992年には老人訪問介護制度が創設されます。訪問介護ステーションから介護しや理学療法士、作業療法士などが派遣され、在宅で介護やリハビリが実施されることとなります。

 

2000年以降は介護保険制度がはじまったことが最も大きな動きといえるでしょう。これまでのリハビリもそのままの形で介護保険に継承されていきました。社会保険に転換されたことにより、高齢者に提供されるサービス量は飛躍的に増え、高齢者にとってもリハビリはとても身近なものになりました。自立の人や要支援の状態の人もこれから要介護にならないように介護予防をするという考え方も広まっていきました。

 

今後の課題

日本においても高齢者のためのリハビリの質や制度はかなり改善されてきたといえます。

しかし、まだまだ課題はたくさんあります。都心部だけではなく地方におけるリハビリの拠点も充実させる必要があります。通所リハビリテーションが要介護の人のサービスだけではなく、地域の高齢者への啓発の活動をするなどといったことが期待されます。
 

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