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高齢者の不眠症対策

記事公開日:2015/07/17、 最終更新日:2018/07/24


高齢者の不眠症対策

不眠症に悩む高齢者は多い

年をとると寝る時間がとても早くなります。夜8時や9時には布団に入っているお年寄りはとても多いです。

このように早く寝ても起きる時間は変わらないという人もいますし、朝3時や4時に目が覚めてしまうという人もいます。

年をとったらそのような生活習慣になるのは仕方がないと思っている人も多いかもしれませんが、これは高齢者に特徴的な一種の不眠症です。

寝付きに時間がかかったり、夜中に何度も目が覚めるということがあるのです。

 

中途覚醒の割合

高齢になるほど夜中に目が覚めることが多くなります。

年齢別に中途覚醒の割合を見てみると10代で1.4%。30代では3.4%、50代は10.3%となっています。そして70代になると22%と一気に上昇していることがわかります。

また、若いうちには中途覚醒といっても目が覚めたとはっきり自覚することはありません。しかし、高齢になると目がさめたことを自覚してしまうため、熟睡したという感覚が得られず、日中に眠たくなってしまいます。

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昼夜逆転などの症状が現れます

こうした不眠症から昼夜逆転などの現象が起こります。

特に困るのが認知症のある高齢者の昼夜逆転です。家族が眠ろうとしているところを起こされたり、夜中に徘徊しようとします。

ラジオやテレビを大きな音でつけっぱなしにしていることもあり、眠りたい家族は睡眠を妨げられてしまいます。夜中になにか食べようとしたり、急に孤独感や不安感を覚えたりする認知症患者もいます。

幻覚や幻聴の症状が起こることもあります。

認知症患者の場合、単に加齢による不眠ではなく脳の視交叉上核という体内時計を司る部位の機能が低下しているため余計に昼夜逆転してしまうのです。

 

不眠症を治す

認知症患者や高齢者でも健康的な生活をおくれば不眠症を治すことができます。

 

◯日光をあびる

日中に日光をあびることで体内時計を正常に戻すことができると言われています。朝起きた時にまずカーテンをあけて朝日を浴びるようにすると夜眠れるようになります。

朝明るくして夜暗くすることで認知症高齢者でも眠りやすくなります。

 

◯日中の活動を活発に

介護者にとって昼間寝かせておけば介護の負担は減ります。特に日中だけ預かるデイサービスでは昼寝をさせてスタッフが楽をしていることもあるそうです。

そうなると夜家に返ってきた時に眠れなくなります。家族の介護の負担が却って大きくなってしまうのです。

デイサービスはレクリエーションなどを取り入れた活発に活動させてくれるところを選びましょう。家で日中過ごしている場合には散歩をさせたり、家の手伝いをしてもらったりしましょう。

 

その他、寝る前に入浴して身体をあたためたり、温かいリラックスできるお茶を飲ませて眠りやすくするのも不眠症には効果的です。

 

施設を効率よく探すには?

不眠や徘徊にも親身になって対応してくれる老人ホームを紹介してもらえます。こちらから無料で相談することをおすすめします。家族が対応すると負担になることも信頼できるスタッフにおまかせできれば安心ですね。

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