高齢者専用住宅はもう古い?これからは異世代ホームシェア
記事公開日:2015/05/21、 最終更新日:2018/07/31
学生がタダで住める老人ホーム
オランダには大学生なら無料で住める老人ホームがあります。
ここには約160人の高齢者が住んでいますが、ここに現在6人の大学生がやって来ました。
大学生はこの老人ホームに無料で住むことができます。
ただし、無料には条件があります。その条件とは毎月30時間高齢者と一緒に過ごすことです。
一緒に過ごすといっても介護サービスをするわけではなく、一緒にテレビをみたり、手伝いをしたり、おしゃべりをしたりといったことでいいのだそうです。
この制度は介護スタッフ不足を解消するためにとられた制度だそうです。
オランダではどこの施設でも人手不足で、介護職に就きたがる若者も少ないとのこと。厳しい状況でも温かいホームにしたい、そう考えて学生を呼び込んだのだそうです。
これは学生にとっても喜びの声が聞かれています。
学生にとっては経済的に援助となりますし、お年寄りにとっては精神的な支えになります。
フランスでの世代間同居の取り組み
フランスでは高齢者と血縁のない学生の世代間同居が広まっているそうです。
日本と同様都市部でも独居老人が多くなっており、孤独死も問題化しているフランス。そこでその問題を解消するため、独居老人の自宅に若者を住ませてルームシェアするという試みが始まりました。
一人暮らしが寂しいお年寄りと、家賃の高さや自炊の手間が悩みの種の若い学生。2つの世代が同居することでお年寄りは学生のために献立を考えるのが楽しみになり、学生は高齢者と話しをしたり、手伝いをしたりして誰かのためになる実感を得ます。また、これまで家賃のために自分の時間を割いてアルバイトしていたのを自分の勉強や遊びに使うことができます。
トラブルが起きないように高齢者と学生の性格や趣味、信条などはあらかじめ調べた上でマッチング。同居する上でも洗濯機やテレビの利用時間などは明文化してルールをきっちり決めています。
単にヘルパーがほしいお年寄りや家賃を浮かせたいだけの学生はお断り。対等な関係を結べる人同士での同居を実現しているそうです。
日本でも現代版「書生」スタイル
日本でもこのような世代間同居は広まりつつあります。
学生さんがお年寄りの自宅の二階に下宿する、いわゆる「書生」のスタイルが最近復活しつつあるそうです。
お年寄りの一人暮らしに対する不安や寂しさを解消し、地域全体で高齢者を支える社会づくりの足がかりになりそうなプロジェクトです。
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