全国のお手本!和光市の高齢者介護モデル
記事公開日:2015/07/29、 最終更新日:2019/03/29
行政でもこれだけできる!和光市の高齢者介護の取り組み
超高齢者社会を支える地域づくりとして「地域包括ケアシステム」というシステムが採用されています。
病院や老人ホームに預けるのではなくできるだけ自宅で生活し、必要な支援は住み慣れた地域で受けるという仕組みです。現在、国は躍起となって市区町村に整備を働きかけているところです。
そんな中で全国から「和光モデル」として注目を集めているのが和光市の取り組みです。
和光市は全国に先駆けて2003年頃から要介護になる手前のケアに力を入れていました。当時、ちょうど今後65歳以上の高齢者が段階的に増えていくと推計された頃でした。
その当時の和光市市長はかつてお医者さんだったこともあり、専門的な見地から予防型の仕組みを確立しようと試みたのです。
こうした結果できあがった和光市の高齢者対策が「和光モデル」と呼ばれるようになり、現在和光市の要介護認定率は10.2%。全国平均が17.4%ですからそれを大きく下回っていることがわかります。成果をあげている和光市の取り組みは霞ヶ関の官僚や自治体の視察の対象となっているとのことです。
和光市の取り組み
お年寄りには基本的に住み慣れた我が家で生活していただき、介護サービスは通所型の施設で受けてもらうという在宅型の介護を重視しているのが和光市の特徴です。
家から出て介護サービスを受けてもらうことで外出の週間をつけ、地域の人と交流を持ってもらうことを狙いとしています。
介護施設では身体をつかった予防介護のトレーニングを受けています。こうすることで介護状態になる主な原因である衰弱や関節疾患、骨折、転倒などを防ぎます。
また、和光市独自の取り組みとしてカジノ事業があります。
これは男性の高齢者に外に出てもらうための試みとしてスタートしました。
女性は外にでたり、体操をしながら他の人と仲良くなって談笑をするといったことも抵抗を感じない人が多いです。
それに対して男性は外出したり、人の輪の中に入るのが苦手な人が多いです。
そういった男性のために「アミューズメントカジノ」という事業を考えたのです。
カジノではルーレットやトランプ、パチンコを楽しむことができます。本物の機械で、スタッフもディーラーの格好をしています。このカジノのおかげで男性を外に連れ出すことに成功したそうです。
また、学校の空き教室を利用して交流のためのサロンも定期的に開いています。
和光市の施設
地域によっては市民からの指示を集めるために特別養護老人ホームをたくさん作る自治体もあります。
ところが、和光市には特別養護施設が一軒しかないといいます。これに対しては批判も根強いそうです。しかし、その代わり和光市では小規模なサービス付き高齢者向け住宅の建造にかなり早い段階から力を注いでいたのです。そのほうが今までと変わらない生活圏で、自宅に近い生活を送れるからと和光市では考えてきました。
現在、国がこの和光モデルを参照したと思われる政策に力を注いでいます。
今後も行政のお手本として和光市は様々な試みを行っていくと思われます。高齢者向けサービスの最新の状況を知りたければ和光市の取り組みに目を向けてみるのがいいかもしれません。
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行政でも様々な取り組みをしている昨今ですが、それでもやはり自宅で生活を続けていくのは難しいものです。施設入居を考えているのであればこちらから無料相談可能です。高齢夫婦・一人暮らしの親のことが心配になったらまずは相談してみましょう。
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