高齢者の熱中症に要注意!
記事公開日:2015/07/14、 最終更新日:2019/03/27
熱中症は比較的最近になってよく聞かれるようになった言葉です。環境の変化に伴って、日本の平均気温が上昇し、暑い日差しの中で長時間過ごしていると熱中症の症状になります。
昔は中学や高校の部活なんかでは水を飲んではいけないなどと言っていた時代もありましたが、今の時代水分補給をとらなかったら熱中症で倒れてしまいます。
熱中症の症状にはいくつかのタイプがあります。
熱失神
めまいや失神、顔面蒼白といった状態になります。皮膚血管が拡張し、血圧が低下、脳の血流が減少するために起こる状態です。
熱けいれん
大量に汗を書き、血液中の塩分が低下したときに起こります。筋肉に痛みがあり、けいれんが起こります。水をとっていてもこのような状態になることがあります。生理食塩水を補給すれば回復します。
熱疲労
大量に汗をかき、水分の補給がおいつかなくて脱水状態になります。全身の倦怠感、嘔吐、頭痛などがこの症状です。涼しい場所で水分補給して回復します。
熱射病
体温の上昇のため中枢機能に異常をきたした状態です。意識障害がみられたり、ショック状態になることもあります。死の危険性もある、大変あぶない状態です。一刻も早く病院に連れて行く必要があります。応急処置として水をかけて身体を冷やしたり、濡れタオルを当てたりする必要があります。首筋や脇の下、腿の付け根など大きな血管に氷やアイスパックを当てるのも効果的です。
高齢者は特に注意
高齢者は熱中症に特に注意する必要があります。
水分をしっかりとっているつもりでも、もともと身体の水分量が少なくなっています。発汗による体温調節機構が十分機能しなくなっているため、脱水症を起こしやすいです。
「かくれ脱水」といって脱水症に気づかない状態、脱水症の症状が出る以前の状態になっている高齢者もとても多いです。
外に出ている時だけではなく家の中にいる時にも脱水症、熱中症対策をする必要があります。
なるべく暑さをさけて涼しい服装をすること体温調節の工夫を心がけてください。
また、部屋の中の空気は扇風機等を使って入れ替えるようにしましょう。そして節電のためといってクーラーを我慢するのも禁物です。節電はできる範囲で行ってください。
エアコンをつけているときは濡れタオルを部屋の中にかけておくのがおすすめです。高温多湿にならないように温度計をみながら調節してみてください。
家でもできる経口補水液
しかし、一方で水ばかりを飲みすぎると水中毒(体内の水分が過剰になって、最悪の場合は死にいたることもある)のリスクもあります。また、汗では水分以外にも身体に必要なミネラルや塩分が出て行ってしまうので、それらも合わせて補充してあげねばなりません。これまで、その代表的な存在がスポーツドリンクでしたが、最近は経口補水液という名前をCMや広告でよく見かけるようになりました。まあ立派な商品名がついてはいるのですが、ごくごく簡単に言えば、水に少しの塩分と糖分を混ぜたものがその正体となります。もちろん買って冷蔵庫にストックしておくこともできるものの……。実は、かなり簡単に家庭でも作れてしまいます。
経口補水液の作り方
・1リットルの水を火にかける
・沸騰させてから冷ます
・砂糖40グラムと塩3グラムを混ぜる
漢字が5つも並んでいて医学チックな名前ですが、とにかく超カンタン。この比率が、吸収をもっとも高める黄金比なんだそうです。ちなみに某レシピサイトにもたくさんオリジナル経口補水液のレシピが載っています。ただ、あまり凝りすぎてフルーツやシロップを入れてしまうと、吸収が悪くなってしまう場合があるのでご注意を! あと飲むときは一気に飲んでしまわず、少しずつこまめに補給するように心がけてくださいね。
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