神戸市が通所施設事業者規制へ
記事公開日:2015/08/17、 最終更新日:2018/07/24
デイサービスはカジノじゃない!
さて、僕は神戸市民です。
先週の新聞にこんな記事が載っていました。曰く、「神戸市が介護施設でのマージャンやパチンコを禁止する条例を議論している」と。一般的に「アミューズメント型」などの名称で呼ばれる通所施設がその対象になっていて、いま全国各地で少しずつ増えているそうです。ちなみにこの条例が可決されると、該当する施設の経営者は事業者指定から外されることになるようです。まあ、基本的に酒、タバコ、博奕のようなコンテンツと行政なんてものはそもそも食い合わせが悪いもの。一般論として、市民社会のマジョリティから賛同を得やすい、わかりやすい市の取り組みだと感じます。
でも、一方でそれで果たして本当にいいのかとも思うわけです。もし、その施設が他のデイサービスと同じようなサービスを謳いながらパチンコ、麻雀、トランプしかさせないのであれば、確かに大きな問題でしょう。介護予防につながるような時間を過ごしてほしい、友達と楽しく過ごしてほしいと送り出した家族の側からすれば、
「台の前で1日パチンコ打っていました」
「ずっと卓を囲んで点棒のやりとりをしていました」
は、激怒してしかるべきだと思います。でも、もしも本人やご家族が希望してそういった施設を選んでいたとしたら……。行政が介入して、本人の選択肢を狭くすることはどうなのでしょうか。
高齢者は何を求めている?
「じゃあ本人がギャンブル依存になってもいいのか」みたいな、新聞の投書欄みたいな意見もあるでしょう。しかし、神戸市議会のように「いたずらに利用者の射幸心をあおっている」といっても、その日々は疑似通貨や景品といった形で結実するだけ。勝ったから豪邸をキャッシュで購入するわけでもなければ、負けたからといってサラ金に追われることもありません。乱暴な言い方をすれば、施設の中だけで完結する話なのだから、そこまで目くじら立てなくていいのではないかと・・・・・・。
施設の紹介記事を書いていて感じるのですが、意欲ある高齢者施設はさまざまに頭をめぐらしてアクティビティやレクリエーションを考えています。裏を返せば、高齢者の数が増えるとともに多様化するニーズに応えるためには、運営する側も工夫が必要な時代になったのだと僕は捉えています。そもそも行政が期待する善良な市民像から少しだけ、あるいは大きく外れる人だっていっぱいいるはず。カルタは良くてポーカーはダメ、切り絵は良くてマージャンはダメみたいな善悪の二元論でなく、さまざまな趣味や嗜好の人に対応する施設やサービスがあっていいし、あるべきではないでしょうか。
そして僕はその多様性こそが、社会の成熟や豊かさを示すものだと思います。
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