高齢者の脱水症に注意!
記事公開日:2015/05/26、 最終更新日:2018/07/31
目次
サインを見逃さないように
最近日中は気温が高い日が増えてきました。
ちょっと外を出歩いただけで汗をかきます。
体の中の水分が少なくなってしまうと脱水症状を起こします。
特にお年寄りは体の中の水分が少ないです。普段より多く汗をかいただけで脱水症になることがあります。
外に出ていなくても家の中で脱水症になることもあります。ご家族や身近な人はお年寄りの脱水症のサインを見逃さないように注意してください。
1日に必要な水分量
成人であれば通常1日にやく2.5リットルの水を体内でやりくりしています。食事や飲み物、体内で生まれるプラスの水分と便や尿、呼気や皮膚からの蒸発で奪われるマイナスの水分が一致していることが健康な状態の条件ですが、お年寄りはこの水分のバランスが崩れやすくなります。
著しく水分が少なくなってしまう状態が脱水症です。
どうしてお年寄りは脱水症になりやすいのか
お年寄りはもともと体内の水分量が少なくなっています。それに加えて、のどの渇きを感じにくくなっていますし、若い人に比べて食欲も減退しているので水分を取る機会も減ってしまいます。
また、腎臓の機能が低下して水分や塩分の調節機能が低下しています。これも脱水症を引き起こしやすい原因です。
さらに、脱水状態になっていても持病の症状との区別がつかず、水分補給を怠ってしまうことが、脱水症悪化の原因と考えられています。
脱水症のサインを見逃さないようにしよう
高齢者は自分ではなかなか脱水症に気づけません。周りの人が注意してあげるようにしましょう。
◯室内温度をチェック
最近はエアコンをつけていても設定温度が29度など高めに設定されていることが多いです。
エアコンの電気代節約のために我慢してしまうのはお年寄りにとっては大変危険です。ちょっと暑いなと思ったらがまんせず設定温度を下げましょう。室内の風通しが悪い、直射日光があたるなど、日中過ごす部屋の環境によっては脱水症になる可能性もあります。
◯生活習慣からチェック
一日中長袖で過ごしている人や、水分の摂取が少ない人、食欲が低下している人は要注意です。また、急に体重が落ちているときも脱水症になっている可能性があります。
脱水症テスト
脱水症になっているかどうかチェックできる方法があります
◯たんが絡んだ咳をしているかどうか
水分の摂取量が少ないとたんが絡んだ咳をしやすくなります。水分をとることで絡んだたんを出しやすくなります。
◯脇の下に汗をかいているか
お年寄りの脇の下に手を当ててみてください。暑い季節では脇の下に汗をかくのが普通ですが、脱水症だと汗をかかなくなります。
◯ハンカチーフサイン
手の甲の皮膚をつまみ上げて脱水症状のチェックができます。正常な状態だと皮膚はすぐにもどりますが、水分が少なくなっているとハンカチをつまみ上げたときのようにしばらく元に戻りません。
経口補水液を活用して水分補給
通常の水分補給であれば水やお茶、スポーツドリンクで十分です。
ただし、水は塩分が含まれていないため、スポーツをした後など発汗時には体液が薄まり、余計な水分を却って外にだそうとします。
そしてスポーツドリンクだと糖分が多めのため、血糖値の上昇などに配慮が必要となります。
体液バランスを維持するには経口補水液がおすすめです。
経口補水液とは医学的に配合設計された飲料で塩分など電解質が十分含まれており、糖分量も適切です。
体液バランスを維持できますし、おしっこの回数を減らすこともできますので最近医療や介護の現場でも活躍しています。
また、水分を体内にすばやく吸収できるため、血液がドロドロになるのをふせぎ、体に潤いを補給します。
経口補水液は大手食品メーカー等でも販売されています。ネットショップでまとめ買いすることもできますのでこれからの季節に備えて常備しておくことをおすすめします。
施設を効率よく探すには?
一人暮らしをしていて知らないうちに脱水症になり倒れて病院に搬送される方も多いです。離れて暮らしている親のことが心配になったら
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