介護と育児両方に追われるダブルケアとは
記事公開日:2015/09/03、 最終更新日:2018/07/23
高齢化&晩婚化によりダブルケアに追われる人急増
高度経済成長期以前は祖父母と父母、子の三世帯が一緒に暮らすのが普通でした。父母が仕事をしていても祖父母が子どもたちの世話をみてくれていました。
現代社会は高齢化、晩婚化、超少子化と3つが重なりあった社会となっています。特に都市部でそれが顕著です。
こうした中で介護をしながら子どもの世話をするダブルケアに追われるお母さんが増えてきているようです。
兄弟の数の減少、親族とのネットワークの脆弱化などもダブルケアの負担に拍車をかけています。
こうしたダブルケアを抱えることになるのは親と同居しているか近くに住んでいる長女に集中する傾向があるそうです。
ダブルケアラーの女性はだれにも相談することができず1人で悩みや苦しみを抱え込む人も多いです。
こうしてダブルケアが増えていく日本社会では今後介護と子育て、そして仕事の3つを両立していく必要があります。
当然、これらを1人で抱えるのは困難です。ある程度社会保障で賄っていく「ケアの社会化」が必要とされていきます。
従来の子育て支援や介護政策だけでは十分ではないという考えにシフトしていかなくてはいけません。
現状は行政も民間のサービスも縦割りのものとなっており、ダブルケアへの配慮は十分とはいえません。
また、ダブルケアに関する研究もほとんどされていません。
ダブルケアがどれだけ増えているか
ダブルケアに関してはアンケートなどで調査が進められている段階です。
末っ子が6歳以下の子どもを持っているお母さんを対象に行った調査ではダブルケアに直面しているという人が全体の8%でした。そして経験がある人が6%、数年後に直面するという人は18%でした。
そして経験者や現在直面しているという人で助けてもらえなかったと回答した人が合計で29%となっていました。
助けてもらいたくても区役所の相談窓口もわからなかったそうです。介護に関してはケアマネージャーさんに相談できますが、ケアマネさんも子育てに関しては専門外です。
出産年齢の変化
晩婚化が進んできたことで女性が最初の子どもを産む年齢も高くなってきました。
昭和50年頃までは女性が最初の子どもを産む平均年齢は25.7歳でした。この年齢ですと子育てが一段落してきたころに親の介護が始まります。
しかし、2013年になると最初の子どもを産む年齢の平均30.3歳と5年も遅くなっています。こうなると子育ての期間と親の介護の期間がかぶってしまいます。
これからダブルケアに直面する女性は全体の約4割に増えるとまで推計されています。今後晩婚化、晩産化、高齢化が進んでいくとその数字はもっと増えていくことでしょう。
こうした中で社会や家庭でのケアのあり方は従来どおりではなく新しい状況に合わせて考えていく必要があるといえるでしょう。子育てと介護と分けて考えるのではなく“ダブルケア”に対応した支援が求められます。
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