アルツハイマー発症に関係する9つの要因
記事公開日:2015/09/04、 最終更新日:2018/07/23
アルツハイマー病のリスク9因子
アルツハイマーは現在人類を脅かす病気の1つとされています。完治はできない病気と言われ、予防で防ぐしか病気に打ち勝つ方法はありません。
この度の研究ではアルツハイマー発症の要因として9つの因子が特定されました。
研究グループでは1968年から2014年にかけての関連研究を分析し、5000人以上のデータを対象として調べました。その結果、アルツハイマーの病気の可能性を高める要因として93の候補が浮かび上がりましたが、その中で特に重要と考えられるものが9つまで絞られました。
9の危険因子
重要とされる9つの危険因子は「肥満」「喫煙」「頸動脈狭窄症」「2型糖尿病」「学歴の低さ」「ホモシステイン値の高さ」「うつ」「高血圧」「フレイル」だそうです。
この中でもアジア人はタバコは無関係とかんがえられるそうです。しかし、2型糖尿病はアジア人のみに関係しているとのこと。
「頸動脈狭窄症」とは頸動脈が狭くなってしまっている病気のことです。「フレイル」は最近話題になっている要介護の手前の状態で、虚弱とも言われます。筋力や活力が低下している状態のことです。
年齢によって要因は変化
この9つの危険因子の結果から分かる通り、民族によって要因が変わったり、年齢によっても変化してくるようです。
例えば中年期の人だと肥満の指標であるBMIの高さや学歴の低さというのはアルツハイマー病の可能性を高める要因として考えられるそうです。しかし、中年期を過ぎるとBMIの高さや脳の訓練、タバコを吸っているかどうか、お酒を中度から軽度飲むかどうかといったことはアルツハイマー病のリスクを逆に減らしているそうです。
また、特定の病気になっているとアルツハイマーになりにくいという傾向も報告されています。関節炎や心臓病、メタボリックシンドローム、がんの患者さんはアルツハイマーにはなりにくいとのことです。
効果的な薬
これらの危険因子を防ぐための薬として効果があるのが女性ホルモンのエストロゲン、コレステロール低下薬、高血圧の薬や抗炎症薬、また、栄養素や食品としては葉酸やビタミンC、ビタミンE、それにコーヒーも挙げられています。
研究グループの中心であるウェイ・シュウ氏によればこの研究は観察研究であるため因果関係を証明するものとしては不十分であるとは述べつつも食事や薬事治療、生化学反応、精神状態、既存疾患、ライフスタイルに焦点をあてた予防策を実施することで今後アルツハイマーの患者数を減らしていくことができるかもしれないとしています。
なにより大事なのは生活習慣をみなおして年齢に合わせて健康的な生活を送ることでしょう。これをしたから大丈夫とか、この薬を飲んでいるから大丈夫といった短絡的な解決法はなく、総合的にリスクを減らしていくことが認知症予防になによりも大切だとしています。
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