高齢者向けのシェアハウスが人気らしい

シェアハウスは若者だけのものじゃない

数年前からシェアハウスが若者の間で人気になっていますよね。都市だけではなく最近では地方でも一軒家を借りたり古民家をリノベーションしてシェアハウスにするといった動きがあります。

そんな中、高齢者が共同生活を営むシェアハウスも生まれているそうです。

大阪の「シェアハウス中井」は老人ホームに入るほどではないけど独居で暮らしていくのに不安があるといったお年寄りのニーズに応えたシェアハウスです。

建物は10階建てと立派なもので全部で125部屋あります。昇降式のベッドが完備しており、食堂や談話室、カラオケルームなどの施設もあります。大浴場もあり、一日中入浴可能という施設だそうです。食事は業者が作っていて食べた分月末に支払いをします。シェアハウスといってもほとんどサ高住のような施設のようですね。

入居者の中には認知症の方や障害を持っている方もいます。しかし、介護施設ではないので外出の制限もなく、基本的に自由に入居者たちは過ごすことができます。24時間体制で管理人が常駐していますし、もし様態が急変した場合には提携している医療機関に対応してもらったり、病院に送迎してもらうことが可能です。

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家族みたいなシェアハウス

小さな規模のシェアハウスももちろんあります。岐阜県の山間にある小さな集落で、古民家を改装したシェアハウス「共同生活の家・花籠」は69歳と65歳のご夫婦が開設しました。奥さんはもともと看護師で、病院に努めていた時に退院間近の高齢者が帰る家がないと困っていたのを聞いてたそうです。

シェアハウスを作るにあたって居場所がないというような悲しい思いをすることのない場所を作ろうと決意していたそうです。

自然豊かなこちらの家は約2500坪の敷地に、竹林や梅、栗の木が生えており、自然の恵みを収穫することができます。自分たちで手摘みしたお茶を呑んだり、みんなで料理を作ったりといった共同生活を楽しんでいるそうです。

家は古民家を改装したとあって不便も多いそうですが、畑仕事や掃除、洗濯といった家事をみんなで分担しているうちに歩行補助具を使わなくても歩けるようになった人がいるそうです。

また、個室も特別設けず、みんなが家族のように同じ空間、同じ時を共有しています。

シェアハウスのメリットいろいろ

高齢者がシェアハウスで共同生活を送るメリットは様々です。一人暮らしの寂しさを解消でき、心や身体の健康を維持することができます。また、賃貸契約がしやすいのも住むところを探している高齢者にとっては嬉しいですね。

地方には空き家が増えています。今後、このような空き家を有効活用した高齢者向けシェアハウスがますます増えてくるかもしれません。

高齢者向けシェアハウス

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