全国各地のお住まい相談員が、あなたをお手伝いします!

老人ホームの検索・紹介・入居相談なら【ウチシルベ】

  • 小さいサイズ
  • 大きいサイズ

ご相談から入居まで、お住まい相談員が
老人ホーム探しを無料でサポート

ご相談・お問い合わせはこちら

0120-253-347

受付時間 9:00~18:00(年中無休)

MRSAについて

記事公開日:2015/05/26、 最終更新日:2019/01/17


MRSAについて

MRSAという言葉をご存知でしょうか。医療従事者、介護従事者にとっては馴染みのある言葉ですが、一般の方にはあまり馴染みのある言葉ではないかも知れません。

MRSAは細菌の一種であり、感染して重症化するとMRSA肺炎などの病気を発症することがあります。MRSAに関する知識を持つことで正しい感染症対策をおこなうことができ、家族にMRSA保菌者や感染者が出た場合でも過度な心配をせずに適切な対応を取ることが出来ます。

MRSAってなんの略?

MRSAはmethicillin-resistant Staphylococcus aureusの頭文字をとったもので、日本語では メチシリン耐性黄色ブドウ球菌と言います。黄色ブドウ球菌は日常的に存在している菌であり、私たちの髪の毛や皮膚、鼻の粘膜、口腔内、傷口などによく付着しています。黄色ブドウ球菌は弱毒性のため、一般の方に付着したり体内に菌が入ったとしても感染症を発症することはまずありません。

MRSAは黄色ブドウ球菌の一種であり身近に存在している黄色ブドウ球菌とほとんど同じ性質を持っています。では何が異なるのかというとMRSAは耐性遺伝子を持っており、菌を殺す薬であるペニシリンなどの抗生物質が効きにくいという点が異なります。そのため、万が一感染してしまった場合には治療が難しく、抵抗力がない高齢者の場合にはMRSA肺炎などを引き起こし命に関わる可能性があるのです。

保菌と発症

MRSAについて理解する上で重要となるのが保菌と発症の違いです。MRSAは実は非常にありふれた菌で3人から5人に1人は菌を持っていると言われています。しかし、菌を持っている高齢者のほとんどは感染症になることなく普通に家庭や介護施設などで生活しています。MRSAを保持していながらも病気を起こしていない状態のことを「保菌」と言います。

MRSAを保菌していても健康な方であれば病気を発症することはありません。もちろん、保菌していることで周囲の健康な方に被害が出る心配はなく、体内に入ってしまったとしても数日もすれば免疫によって自然に駆除されます。

では、どのような場合に感染症を発症するのかというと医療機関に入院しており急激に免疫機能が低下している場合です。通常の免疫機能であれば駆除できるMRSAが免疫が急激に低下したために駆除できず、体内で繁殖して感染症を「発症」します。感染症を発症すると咳やくしゃみ、発熱、下痢のような症状が見られ重症化した場合にはMRSA肺炎などを引き起こし、命にかかわる状態になります。

MRSAが原因の病気と症状

MRSAにより感染症を発症し重症化した場合には以下のような病気にかかる可能性があり、感染場所に応じて様々な症状が見られます。

①肺炎 発熱や咳、痰、頻脈、早い呼吸、食欲低下、活気の低下などの症状が出ます。

②敗血症 血液に菌が感染する病気で発熱や頻脈、早い呼吸などの症状が出ます。

③感染性心内膜炎 心臓壁の内層にある心内膜に炎症が起きる病気です。発熱、全身倦怠感、関節痛、体重減少などの症状が出ます。

④骨髄炎 発熱、痛みといった症状の他、膿が溜まり神経を圧迫することによる麻痺が出ることがあります。

⑤腹膜炎 激しい腹痛やお腹の張り、発熱、吐き気、嘔吐、頻脈などがみられます。

⑥髄膜炎 脳や脊髄を覆う髄膜に炎症が起きる病気です。発熱や頭痛、嘔吐、項部硬直などの症状があります。

いずれも命に関わる病気であり、免疫力が低下した高齢者が感染した場合は命に関わります。

MRSAの感染経路

では、MRSAはどのようにして感染するのでしょうか。MRSAは接触することによって感染する菌であり、MRSA患者のケアをした医療従事者の手を介して感染する場合が多いと言われています。その他には家族に保菌者がおり感染させてしまう場合や、介護用具やドアノブ、手すりなどに付着していた菌と接触することで間接感染する場合があります。

感染を防ぐには

感染を予防するのに有効な方法は医療・介護の処置を行った後に手洗いを行うことや、定期的な清掃を行い清潔を保つようにすることです。これらのことは医療・介護分野では常識的なことであり、通常の衛生管理が徹底されていればMRSA感染を心配する必要はありません。

MRSAの保菌が確認された場合でも通常は隔離する必要はありません。しかし、感染症を発症する可能性がある慢性疾患を抱えた人や透析患者、化学療法中のがん患者など、特に免疫が落ちているとされる方との接触は避けるようにします。具体的には部屋の配置や介助の順番を検討し、処置の前には手洗いを徹底します。また、MRSAは鼻腔に保菌されていることが多いので不用意に鼻を触らないように注意します。

間接感染を防ぐため介護用具は使用する前に必ず消毒するようにします。MRSAは消毒に対する抵抗性が低く消毒用エタノールで十分に効果が期待できます。

介護の際の注意点

保菌の状態であればそれほど神経質になる必要はありません。MRSAは接触することで伝播しますが、手洗いなどの基本的な感染対策を日常的におこなっていれば介護者が感染することはまずありません。MRSAへの知識を持たず保菌の高齢者を必要以上に怖がり、介護の質を低下させることは避けねばなりません。
MRSAの感染予防にもつながる介護をおこなう際の一般的な注意点を以下にあげておきます。

手洗いの徹底。できないときは、速乾式アルコール消毒薬でもOKです。
②褥瘡処置、排泄ケアなど血液・体液・分泌物・排泄物に触れるときには、プラスチック手袋を使用。手袋を外したら、必ず手洗いをおこないます。排泄物や痰などに接触することが予測されるときには、エプロンやマスクを着用して自身を保護するようにします。
手荒れに注意。傷口があると感染リスクが高まります。寝る前にハンドクリームなどを使用すると効果的です。
④免疫が低下し感染するリスクを避けるため介護者自身が健康であることをこころがけましょう。

在宅介護されている場合の洗濯は、特に汚れがひどいケースを除いて他の洗濯物と一緒で問題ありません。付着したMRSAは水と石けんで流れてしまうからです。洗濯後は天日干しで日光消毒し、アイロンをかけて熱を加えれば万全と言えるでしょう。水を使用しないドライクリーニングでも溶媒で殺菌されるので特別な処置は必要ありません。汚染がひどい場合は他の洗濯物と分け、塩素系漂白剤などを加えて洗濯すると安心です。

老人ホーム入居の際の注意点

MRSA感染症を発症している場合は医療機関への入院が必要です。老人ホームへの入居で問題となるのはMRSAを保菌している場合です。

感染し重症化した場合のイメージがあるためMRSAには恐いイメージを抱きがちですが、老人ホームにおいてMRSAを過度に心配する必要はありません。MRSAが感染症を発症するのはあくまで免疫力が極度に低下している場合であって、老人ホームで生活できている時点で高齢者はそのような状態にはなく、菌が付着したとしてもまず病気を発症することはありません。

しかし、MRSAに限らず感染症を発症することは高齢者にとって命にかかわることのため、感染対策がしっかりとしている施設を選ぶことが大切です。施設見学時に施設内の清潔が保たれているか、きちんと整理整頓されているか、スタッフは衛生面に注意して処置や介護をおこなっているかなどに注目してみると良い施設が見つかることでしょう。

老人ホーム探しはおまかせください

プロに施設探しを相談する

お住まい相談員がピッタリの老人ホームをご提案

0120-253-347

全国に拠点あり!相談・見学すべて無料!

0120-253-347
受付時間
09:00~18:00
(年中無休)
店舗数業界有数

老人ホーム探しは、わたしたちにおまかせください!

0120-253-34

相談無料!

全国対応!

0120-253-34

相談無料!

全国対応!