自分の年金支給額について知っておこう
記事公開日:2015/09/14、 最終更新日:2019/03/26
突然ですが、60歳に定年したとすると老後に必要な資金は3000万円だと言われています。年金は老後の大切な生活資金となります。十分な貯蓄が出来ず、年金を当てにしている人も多いでしょう。しかし、自分が年金を幾ら受け取れるのか知っている人は意外に少ないかもしれません。自分が将来受け取れる年金支給額を知っておく事は、将来設計をする上でとても重要だと言えるかもしれません。今回は、自分が将来受け取れる年金支給額を知る方法や、年金支給額を増やす方法についてお伝えしましょう。
目次
国民年金の支給額は加入期間で決まる
年金の支給額は自分がどの年金に加入しているかで異なります。年金には大きく分けて国民年金と厚生年金(又は共済年金)の2種類があります。厚生年金は国民年金の支給額に厚生年金が上乗せされて支給されるイメージです。その為、国民年金に加入している人より厚生年金に加入している人の方が年金支給額は多くなります。
さて、国民年金でも厚生年金でも支給額は加入している期間が長いほど多くなります。将来受け取れる年金支給額を増やすには滞納せずに定期的に年金を納める事が重要でしょう。うっかり滞納してしまったという方は過去2年分までなら納める事の出来る後納制度を活用して納めるようにしましょう。更に現在、期限付きですが後納出来る範囲が過去10年間までに延長されています。この機会を活用して年金支給額を増やすと良いでしょう。
厚生年金支給額は給与の額によって異なる
国民年金の支給額が加入期間のみで決まるのに対して、厚生年金の支給額は加入期間だけでなく加入期間中の平均給与によっても異なります。この平均給与とは入社してから退社するまでの平均的な給与額であり、平成15年度からは平均給与の中にボーナスも含めるようになりました。このように厚生年金の場合は非常に計算が複雑となる為、正確な金額について年金事務所等で確認すると良いでしょう。しかし、簡単に言えば加入期間が長く平均給与が多くなるほど年金支給額は多くなるという事を覚えておいて下さい。
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年金支給額を増やす方法
最後に年金支給額を増やす方法についてお伝えしましょう。一つ目に出来る事は国民年金の支給額を増やす方法です。若い頃年金を納める事が出来ず、猶予や免除の申請をしていた方は意外と多いかもしれません。猶予や免除の期間があると年金の総支給額が減給されてしまいます。その為、お金に余裕があるなら追納する事で総支給額を増やす事が出来るでしょう。過去10年間の年金であれば追納する事が出来ます。
また、もらえる時期を先延ばしにする事で年金支給額を増やす繰り下げ受給制度があります。繰り下げ受給制度を活用すると、ひと月繰り下げる毎に0.7%増額する事が出来ます。70歳になる月まで繰り下げる事が出来るので最大42%まで増やす事が出来るでしょう。65歳以上になっても年金以外の収入があるという人は繰り下げ制度を活用して受給額を増やしても良いかもしれません。
年金制度については不安の声もありますが、大部分の人は老後の生活資金は年金を当てにするという人も多いでしょう。その為、自分は将来年金を幾らもらえるのかという事について今のうちから試算し、老後のマネープランを考えておく事は非常に重要です。今回紹介したように、追納制度や繰り下げ受給制度を活用して年金支給額を増やす努力をする事で安心した老後を過ごす事が出来るでしょう。
繰り上げ・繰り下げ受給制度とは
老齢基礎年金は基本的には65歳から支給されますが、支給開始時期を早めたり、遅らせたりする事が出来ます。繰り上げや繰り下げ制度を上手く活用する事で、老齢基礎年金の総支給額を増やす事が出来ます。では、これらの制度について簡単に説明していきましょう。繰り上げ支給制度とは、老齢基礎年金の支給開始を早める事が出来る制度です。支給開始日を1ヶ月早める毎に0.5%年金額が減額されますが、最大60歳まで早める事が出来ます。例えば60歳から満額の年金を貰い始めた場合、65歳には300万以上の年金を貰えている事になります。65歳から年金を貰った場合と比べると75歳までは年金が多く貰える計算になります。
また、繰り下げ支給制度は支給開始月を1ヶ月遅らせる毎に0.7%年金額を増額させる事が出来る制度です。最大70歳まで繰り下げる事が出来ます。繰り下げ支給制度を活用する事で将来的に年金の総支給額を増やす事ができるでしょう。
それでは、振替加算とは
サラリーマンの妻は65歳以上になると老齢基礎年金が支給される事になります。しかし、一定の条件を満たしていると年金額に加算が付き、支給額が増える事があります。これが振替加算と呼ばれるものです。では、振替加算について説明していきましょう。
大正15年4月2日から昭和41年4月1日までに生まれたサラリーマンの妻は受取る老齢基礎年金に振替加算が加算されます。これは、上記の人達は年金制度の加入が任意であった為、実際年金を納め支給される人が非常に少ない事を考慮した加算となっています。振替加算は生年月日により加算額が異なる他、夫の厚生年金の加入期間が20年以上ある場合等、一定の条件があります。これらに当てはまる可能性のある人は事前に確認しておくと良いでしょう。
今回は老齢基礎年金の支給額についてまとめてみました。今回見てきたように、人によって支給額が異なる事が理解して頂けたと思います。お伝えした事を参考にして、自分や家族の年金が幾らなのか事前に確認し、必要であれば老後の資金計画の中に繰り上げや繰り下げ制度を上手く活用する事が出来るかもしれません。年金もあなたの大切な資産です。年金が支給される前から自分の支給される年金について良く考えておく事はとても大切なことですね。
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