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認知症ケア「ユマニチュード」とは?

記事公開日:2015/09/15、 最終更新日:2018/07/23


認知症ケア「ユマニチュード」とは?

「ユマニチュード」はフランス生まれの認知症ケア方法

最近、ユマニチュードという認知症ケアの手法が注目を集めています。

フランスのイヴ・ジネスト氏によって考案された手法で、テレビでも取り上げられたりしているので耳にしたことがある人もいるかもしれません。

この認知症ケアは魔法のようだとしばしば賞賛されます。

ユマニチュードは「見る」「話しかける」「触れる」「立つ」という4つの行動が柱になっているケアです。すべて合わせるとなんと150ものケア技術があるのだそうです。4つの柱についてそれぞれ説明していきます。
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◯見る

認知症の患者さんの正面で目の高さを同じにし、近い距離で長時間見つめ合います。まっすぐに見つめ合い、お互いの存在を確認します。

視線を同じ高さにすることで見下ろすような威圧感を与えず、対等な関係であるということを

 

◯話しかける

優しく前向きな言葉を使って繰り返し話しかけます。話しかける時にはできるだけ目を合わせ、介護をする際に身体に触る場合もいきなりではなく、言葉を先にかけて安心感を与えてから触れるようにするとさらにいいでしょう。

 

◯触れる

スキンシップも重要です。触るといっても上からおさえたりつかむような感じではなく、やさしく背中をさすったり、歩くときにそっと手を添えるようにするという風に心がけてください。

 

◯立つ

認知症患者の方にとって立つことはとても重要です。できるだけ自力で立ってもらうようにしましょう。寝たきりになるのを防ぐために重要なことなのです。

歯磨きや身体を拭く時にも座ったままでするのではなくできるだけ立ったままの状態で行ってもらうようにします。

立つことで筋力の低下を防ぐだけではなく座ったり寝たりしている時よりも視野が広がるため、脳に入る情報が増えるのです。

 

ユマニチュードのケアについて

ユマニチュードのケアの基本の考え方について紹介しました。ここで紹介したものの中にはすでによく知られているものや実践されているものもあったかと思います。

ユマニチュードとはつまり世の中にある「良いケア」をより体系化したものです。

これまでいろいろな施設であったり医療現場などで行われてきたケアはその場その場で違うことを言っていたり、体系化されていないものが多くありました。

ユマニチュードはフランス的な哲学で良いとされるケアを裏打ちし、包括的に行うのが新しいと言われているポイントです。

また、日本で多く行われてきた医療ケアは却って寝たきりや認知症の悪化を促進するという批判もあります。そうした従来的なケアの手法を改めて認知症状を改善していくのがユマニチュードの目的です。

施設を効率よく探すには?

ユマニチュードを実践している老人ホームも最近では増えてきています。認知症の方に適切な対応をとってくれる老人ホームを探したい方はこちらから無料相談することができます。老人ホームに詳しいプロが入居者にぴったりの住まいを紹介してくれます。

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