おひとりさまのための年金と老後の準備
記事公開日:2015/05/27、 最終更新日:2018/07/31
生涯未婚率
生涯未婚率という言葉をご存知でしょうか。
生涯未婚率とは45~49歳と50~54歳の未婚率の平均から50歳時点での未婚率を算出したもののことをいいます。
厳密に生涯未婚である人の割合というわけではありませんが、50歳の時点で未婚であれば今後生涯未婚のままという可能性は高いです。
生涯未婚率は5年に1度国勢調査で算出されます。平成21年度のデータでは男性が20.14%、女性は10.61%とどちらも高い数値となっています。
男性の5人に1人、女性の10人に1人がおひとりさまということになります。
おひとりさまは珍しくない
現在ではおひとりさまという選択が珍しいものではなくなりました。
シングルで生きていく人にはどのような老後の備えが必要なのか、年金は結婚している人とどれだけ違うのかについて紹介していきます。
高齢者単身世帯の収支
高齢者単身世帯の収入と支出は夫婦世帯の57%ほどです。
収入は年金などの社会保障給付が中心となります。
支出に関しては持ち家の人が少ないため、家賃を支払う人が多いです。夫婦世帯だと持ち家の人が多いため、ローンを払い終えていて住居費の支出が低くなっています。
シングルのまま高齢を迎えるという人は持ち家に住むか、賃貸に住むのかで老後のための資金が変わってきます。
老齢年金
公的年金は配偶者の有無にかかわらず、働き方によって種別が決まってきます。
自営業者やフリーランスなら第一号被保険者として国民年金に加入します。会社員であれば第2号被保険者として国民年金と厚生年金に加入します。
国民年金のみの加入であれば老齢基礎年金、国民年金と厚生年金ならば老齢基礎年金と老齢厚生年金を受給することになります。
女性の場合は専業主婦になる人も多いのでシングルで仕事を続けていた人のほうが老齢年金は高めになります。しかし、男性に比べて平均年収が少ないということもあって報酬比例である老齢厚生年金では男性より受給額が少ない可能性があります。
最近は女性でも男性と変わらないお金を稼ぐ人も多いのでこのような格差は今後どんどんなくなっていく可能性が高いです。
しかし、現状会社員の男女平均年収は100万円以上差があります。女性は男性よりも平均寿命が長居ですし、おひとりさまとして生きていくのであれば女性のほうが男性よりも蓄えを用意しておく必要があります。
老後資金の準備の仕方
では、おひとりさま女性はどのように老後の蓄えを用意しておくべきでしょうか。
(総務省「平成21年全国消費実態調査」より)
男女別の貯蓄額を見てみると40代以降は女性の貯蓄が男性を上回ります。
(総務省「平成21年全国消費実態調査」より)
そして貯蓄の構成比についてもみてみると、男女ともに6割を預貯金が占めていますが女性は男性に比べると生命保険などの割合が高くなっています。
どのような保険に加入しているのかについては死亡保障よりも病気の備えや貯蓄性の高い保険を選択していることがデータからわかっています。
こうしてみると、女性はお金の準備は預貯金、病気や怪我へのリスクは保険、と考えている人が多いということがわかってきます。
預貯金はたしかにリスクが低い確実な方法です。しかし、金利が非常に低いということがあります。今後の貯蓄のことを考えると多少リスクがあっても金融商品を活用したほうが効果が得やすいかもしれません。
保険についても無駄がないかチェックしましょう。
特にがん保険や女性保険などで保障内容が似ているものがあれば見直す必要があります。
シングル女性は死亡保障よりも生存保障の充実をはかりましょう。生存保障に関しても病気や怪我だけではなく長生きへの保障も考えるといいでしょう。
預貯金や医療保障だけではなく国民年金基金の利用など上乗せ年金を準備することも老後の安定した生活のためには重要と考えられます。
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