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認知症ケアや独居老人の癒やしに貢献!アニマルセラピー

記事公開日:2015/09/18、 最終更新日:2018/07/23


認知症ケアや独居老人の癒やしに貢献!アニマルセラピー

アニマルセラピーで高齢者に笑顔を

家でペットを飼っていたおかげでおじいちゃんおばあちゃんが認知症になってもいくらか楽だった、という声をたまに耳にします。

ペットは家族みんなを笑顔にしてくれますよね。認知症の高齢者も犬や猫に触れることで自然と顔がほころびます。

 

犬や猫などの動物を人間は本能的にかわいいとおもいます。この心理を利用した癒やしケアがアニマルセラピーと呼ばれるものです。アニマルセラピーには意外にも古い歴史があります。1792年にはイギリスの精神障害者施設でうさぎなどの小動物を飼育し、患者に自制心を身につけさせていたという記録が残っています。

現在ではアニマルセラピーの研究もすすめられており、実験によりアニマルセラピーがどんな症状に効果を出しているのかなどもわかっています。

例えば人とのコミュニケーションが苦手な子どもに犬と遊ばせたところ、自発的に犬と遊ぶようになり、言語反応も改善したということがわかっています。
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高齢者施設でのアニマルセラピー

高齢者向け施設でも最近はアニマルセラピーが取り入れられるようになってきました。レクリエーションの時間にボランティアを呼んで訓練された犬と高齢者を触れ合える時間をとったり、施設内で動物を飼っていることもあったりします。

 

海外ではもっとアニマルセラピーは一般的です。

ドイツの老人ホームではアルパカが人気だそうです。訓練を受けて予防接種もしているアルパカを庭で飼い、たまに入居者の部屋にいれて一緒に過ごせるようにしているそうです。アルパカが施設内をうろうろしているのがごく当たり前の光景になっているそうですよ。

 

このように、アニマルセラピーはなにも犬や猫に限らずあらゆる動物が対象です。馬やうさぎ、ニワトリを飼っている施設もあるそうです。

 

アニマルセラピーの効果

認知症や精神的に疾患のある病気では言語的なアプローチよりも非言語コミュニケーションのアプローチのほうが効果的とされています。動物と見つめ合ったり、なでたりすることで対人でのコミュニケーションよりもリラックスしてふれあうことができます。

犬をなでたり触ったり、見つめ合うことで人の身体にはオキシトシンという愛情ホルモンが分泌されます。

こうした効果から単なるレクリエーションだけではなく、最近ではアニマルセラピーがリハビリにも取り入れられることがあるそうです。

大型犬の背中をブラッシングするメニューを肢体不自由の高齢者に与えるのだそうです。通常のリハビリでは腕を思うように動かせない人も「犬の背にブラシをかける」という目的があることによって不思議といつもよりも可動域が広がるのだそうです。

 

今後はさらにアニマルセラピーの効果が検証され、様々な場でいろんな動物達が活躍するかもしれませんね。

 

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