終末期医療におけるグリーフケア
記事公開日:2015/10/05、 最終更新日:2018/07/19
患者の家族への支援。それがグリーフケア
グリーフケアという言葉を聞いたことがあるでしょうか。グリーフ(Grief)とは大きな悲嘆のことです。家族など身近な人物が亡くなった時に人は喪失感を覚えます。また、終末期にあってはこれから死別の時を迎えるということでとても不安定な状態となります。このような悲しみや心に覚える違和感のことを「グリーフ」といいます。グリーフケアとはそうした遺族の方達の悲しみや恐怖、その後の生活の不安などをケアすることをいいます。終末期医療の一部と言っていいでしょう。
看護師の行うグリーフケア
終末期医療において家族は患者の死が間近に迫っていることを受け止める必要があります。そのためには医師や看護師たちは患者の病状を家族に対して十分に説明し、患者自身にも死が近づいていることを説明します。
そして、面会の時以外の患者の様子や病室での過ごし方なども丁寧に情報共有します。
このようにすることで家族も終末期を受け止め、患者とともに死に対する準備をしていきます。
最期の時をどのように迎えたいか家族の意向を確認しておく必要もあります。もし家族の意思と患者本人の意思に相違があれば患者自身の気持ちを一番の尊重しつつ、家族との間もとりもつようにします。
このように患者の死を目前にした苦しみにある家族のケアをするのも看護職や医師の役割です。カンファレンスに家族も一緒に参加したり、清拭を看護師と一緒に行ったりということもあります。
死の悲しみを乗り越える
仏教の言葉で「愛別離苦」という言葉があります。人生における思うがままにならないのことの1つで愛するものとの別離のことをいいます。
愛する配偶者や子ども、両親、兄弟姉妹などの親しい人を失うとどんなに覚悟をしていたとしても深い悲しみに襲われます。
また、特に終末医療においては患者本人の意思を十分尊重できないケースもあります。
そうしたこともあって患者の死後「もっと何かしてあげればよかった」と後悔してしまうことがあります。
こうした遺族の後悔をなるべくさせないようにするのも看護職の仕事です。家族が後悔の気持ちを抱くことのないように患者に対してしてあげる家族の行為を支持すること。これが看護職や医師にとって重要な役割なのです。患者への接し方や対応など家族がしてあげたことを評価してあげたりほめてあげたりすることで家族の苦しみも多少軽減され、救われたような気持ちになることもあります。
また、悲しみや喪失感が大きすぎるために身体的にも精神的にも何らかの症状が現れることがあります。こうした症状にも特別にケアすることもグリーフケアの一環です。
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