嚥下のリハビリについて
記事公開日:2015/10/07、 最終更新日:2018/07/19
嚥下のリハビリの重要性
ご飯を食べて美味しいと感じることは生きることの喜びの1つです。また、栄養を摂ることは健康な体づくりに欠かせないことでもあります。
このような考え方から高齢者向け施設でも口腔トレーニングや嚥下のリハビリを積極的に行っていることが増えているようです。口腔トレーニングを行った結果、ミキサーにかけた食事を入居者に提供する必要がなくなったという施設もあります。
水分や食べ物が口に入り、胃に送り込まれる。この一連の流れのことを摂食・嚥下の運動といいます。摂食と嚥下が適切に行われていないと食べ物を食べた時に気管に入り込み、むせてしまいます。これが誤嚥と呼ばれるものです。誤嚥は肺炎を引き起こし、悪化すると入院して寝たきりになる恐れもあります。
摂食と嚥下が健康な身体を保つためにはとても重要なことだということがよくわかります。
摂食・嚥下のリハビリは自宅でも簡単に始められます。
口腔ケア
リハビリを行う上で口腔ケアはとても重要な前提条件となります。口腔ケアとは簡単に言ってしまえば歯磨きです。毎日当たり前のように行っている行為ですが、食べ物の残りカスや細菌を除去することで口腔内の衛生状態を改善させるとても重要なケアなのです。専門性を高めれば誤嚥性肺炎のリスクを低下できるとも言われています。
嚥下体操
食べる前に簡単な体操を行うことで誤嚥を防ぐ効果があります。体操は顔や首周りの緊張をほぐしてくれます。筋肉が適切に働くことで誤嚥が少なくなるのです。
体操のはじめにまずゆっくりと深呼吸をします。口から息をすべて吐き出し、鼻から吸い込みます。お腹が膨らんだり凹んだりしているかどうか確認できるくらいに意識的に呼吸をします。数回深呼吸をしたら次のステップです。
次は普通の呼吸で首をゆっくりと回ります。右と左に一回ずつ回したら左右に一回ずつゆっくり首を曲げます。
その次に肩を運動させます。ぎゅっと肩をすくめるように上にあげ、力をすっと抜いて肩を下におろします。これを2、3回繰り返します。
次、上体を左右にゆっくり倒します。
次は頬を膨らませたりへこませたりします。これは2、3回繰り返します。
大きく口を開き、舌を出したり引っ込めたり、左右に動かします。こちらも左右で2,3回ずつです。
次に「パパパ、ラララ、カカカ」と発声します。「パラカ」とゆっくり発音するのでもよいでしょう。できたら早口で5~6回繰り返してみてください。
それができたら口をすぼめて息をいっぱい吸い、冷たい空気が喉に当たるようにします。
その後、額に手を当てた状態でおへそを覗きこむように強く下を向きます。ゆっくり5まで数えてみてください。
さいごにもう一度最初のような深呼吸を行います。
そして唾液をゴクンと飲み込んで喉の動きをたしかめます。それが終わったらいよいよ食事をいただきます。おいしく、食事を楽しんでくださいね。
施設を効率よく探すには?
嚥下困難の人、誤嚥性肺炎により入院した高齢者のための入居先を探すならこちらから無料で相談することができます。嚥下や誤嚥に対しいての配慮をしっかりとってくれる老人ホームを紹介してもらえます。老人ホームに詳しいプロに相談しながら入居先を決められるので安心ですね。
人気記事
老人ホーム探しはおまかせください
お住まい相談員がピッタリの老人ホームをご提案
09:00~18:00
(年中無休)
老人ホーム探しは、わたしたちにおまかせください!
相談無料!
全国対応!
相談無料!
全国対応!