認知症予防に効果的?サプリメント基礎知識
記事公開日:2015/05/29、 最終更新日:2018/07/31
認知症の予防が期待できるサプリメント基礎知識
認知症とはまだ原因がはっきりと解明されていない病気です。認知症に効く、と言われている栄養素などはいろいろありますが、実際本当に効くのか、どれくらい効果が期待できるかなどわからないことも多いです。
インターネットで検索するとサプリに関する広告などが氾濫しており、どれを選んだらいいのかわからなくなってしまいます。
一番大事なことはサプリメントはあくまで足りない栄養を補うためのものです。決して特効薬などではありません。「認知症に効く!」「認知症が治る」とうたっている広告は誇大広告ですので注意してください。
数あるサプリメントの中でも以下で紹介しているサプリメントはクリニックでも取り扱いされているものです。
◯オメガ3脂肪酸
最近認知症予防に効果的と注目されているえごまや亜麻仁油に含まれているα-リノレン酸や青魚に多く含まれるDHAやEPAがオメガ3脂肪酸です。これらの脂肪酸は血中のコレステロールや中性脂肪をコントロールして血液をサラサラにする働きがあります。
動脈硬化の予防としても知られていますし、脳血流量をふやすことが認知症予防に効果的なのではと考えられているサプリです。
◯フェルラ酸とガーデンアンゼリカ
米ぬかから抽出されたフェルラ酸という成分とガーデンアンゼリカというハーブの成分が認知症予防に効果的と言われこの2つの成分から作られたサプリもあります。「フェルラ酸 ガーデンアンゼリカ」などと検索すると出てきます。
フェルラ酸はアルツハイマー型認知症の原因ではないかと考えられているβアミロイドタンパクが脳内に蓄積するのを防ぐ働きがあると言われています。動物実験で実証されている段階で、まだはっきりとした効果を断言できるというわけではありません。
ガーデンアンゼリカのほうは脳の神経細胞のネットワークであるニューロンを構築する作用があると言われています。
◯グリシン
グリシンは非必須アミノ酸で体内にも存在しています。
グリシンを抽出したサプリメントはぐっすり眠れる効果がありますので精神を安定させることができます。
睡眠障害の人は認知症になりやすいと言われていますのでグリシンをのみ睡眠をしっかりとることで認知症予防を期待できます。
サプリメントを摂取する際の注意
再三の注意になりますが、日常生活で不足している栄養を補うのがサプリメントの役割です。薬ではないということをよく念頭においておきましょう。
また、安いものでもないので購入する際はよく考えるようにしてください。
サプリメントの効果を期待するのであれば三日坊主で終わらず、継続して飲み続けることも大切です。
DHAやEPAといった栄養を摂取していても、食事をしっかりとらなかったり、適度な運動をしていなかったりしたら本末転倒です。肥満や喫煙などといった生活習慣から引き起こされる病気や、もちろん認知症にかかってしまうリスクも捨て切れません。
まずは自分の今の生活を見なおして直すべきところを改善していくことが一番大切です。
施設を効率よく探すには?
認知症が進行してきた、進行をできるだけ防ぎたいという場合には老人ホームへの入居も検討してみたほうがいいかもしれません。
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