助ける介護から、見守る介護へ

助ける介護から、見守る介護へ

介護が必要となり、在宅での介護が困難な高齢者は特別養護老人ホームなどに入所し介護を受けながら生活しています。日常生活の世話以外にも機能訓練やリハビリを通して体を動かす機会が設けられています。それは残存機能の維持を主な目的としている場合が多いです。

①自立支援という介護

最近、特別養護老人ホームを始め、さまざまな施設が自立支援に取り組み始めています。自立支援と言うと、自分で身の回りのことができるようになって自宅に帰るというイメージがあります。しかし、施設での自立支援の目的は過ごしやすい老後なのです。
車椅子生活をしている入所者が歩けるようになると、視界が広がり自信が出てきて笑顔も増えます。また、介護する側の負担も大幅に減少します。
今までの介護はできないところを手助けすることが基本でした。しかし、自立支援ではできることを増やすことで、結果的に笑顔の多い老後へと導くことが目的なのです。それによって、自らの尊厳を保つことができ、精神面の維持にもつながります。
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②自分でできる喜び

年をとるに従い、できていたことがゆっくりになったりできなくなるなど、変化を感じることでしょう。それは簡単に「年のせい」では片付けられない、想像以上に辛いものなのです。
例えば、腕を骨折してギブスをまいたり、病気で身の回りのことを誰かにお願いしなくてはいけないという経験はありませんか？それが、一時的なものとは言え、申し訳なく感じたり、できない自分、こんなことになってしまった自分を情けなく感じた経験がある方もいると思います。高齢者の場合はその状態が長く続くのです。さらに、少しずつ増えていくのです。
きっと、それが当たり前になっているためあえて辛さを表現する機会がないのでしょう。
しかし、身体機能は衰えるばかりではないのです。ゆっくりではありますが体は元に戻ろうと頑張る力を持っているのです。自立支援によって、できなかったことができるようになることは、高齢者にとってお金で買うことのできないプレゼントのようなものです。

③在宅でできる自立支援

自立支援の場は施設だけではありません。在宅で生活する高齢者もできることを増やすことができます。もちろん昔のようにテキパキと家事ができるわけではないので、家族はイライラすることもあるかもしれません。しかし、できるようになった時の笑顔はその気持ちも吹き飛ばしてくれることでしょう。
まずは、どの程度できるのかを一緒にやって評価します。そのあとは少しずつ手助けを減らしていくだけです。遠くから見守って、できたときには心から「ありがとう」と感謝を伝えましょう。１つずつ、少しずつできることを増やして一緒に喜びあえることは本当に素晴らしいことですね。

施設を効率よく探すには？

老人ホームに入ると自分で何もしなくなるから認知症や寝たきりが促進されるのでは？というイメージを持っている方もいるかもしれませんが、それは昔の介護のイメージです。現在では自立支援を促進している介護施設も増えています。生活の中で積極的にリハビリを支援し、かつ見守りや介助が行き届いている老人ホームを探したい場合にはこちらから無料相談してみましょう。
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