自宅でもできる訪問サービス

自宅でもできる訪問サービス

在宅療養が充実してきたことで、介護する家族の負担も増えてきました。ほとんどの家族は働きながら交代で介護をしている場合が多く、介護する側が病気になってしまうことは少なくないのです。

①１人で抱え込まない介護

在宅療養は介護保険を使用することで、自宅でも介護ができるよう、家族の負担を軽減するための介護保険サービスです。
例えば入浴です。比較的動ける方はデイサービスに通って、そこで入浴をするという場合もありますが、動くことができず自宅で家族がなんとか入浴させているという家庭もあります。いくら広いお風呂とは言え、自宅のお風呂ですから介助して入るにはいい条件ではありません。それに、大人を介助する訳ですから介助する側も負担が大きく、もしも滑ったときなどは支えられずお互い怪我をする可能性もあります。こんなときには訪問入浴サービスというものを利用するといいでしょう。お風呂を積んだ車で自宅に来てくれて、機械をつかって入浴させてもらったり、家族の代わりに自宅のお風呂に入れてもらえるサービスです。
大切な家族だからこそ、できるだけのことをしたいと思うのは素敵なことです。しかし、在宅介護は長く続くものです。自分の体も気にかけながら少しでも長く在宅療養ができるように頼れるところは頼る勇気も必要です。
＞関連：なぜウチシルベは無料で老人ホームを探してくれるの？
 

②在宅で受けられる訪問介護サービス

訪問看護や訪問リハビリも訪問介護サービスの１つですが、こんなこともお願いできるの？というサービスをあげてみたいと思います。
（１）家事一般
洗濯、掃除、調理、買い物といった家事を代わりに行います。独居で介護保険サービスを利用する方はもちろん、自分でできることを増やす目的で介護士やヘルパーと一緒に家事を行います。家族の代わりにこれらの家事を行うことも可能です。
（２）介護タクシー
通院のとき、乗り降りが不安な場合はヘルパーなどの資格を持った運転手が介助して目的地、家への送迎をします。車椅子のまま乗れるタクシーもあります。
（３）訪問入浴サービス
自宅のお風呂だけでなく、入浴専用の車を使って入浴することができます。
利用したいサービスは個人個人で違います。一般的に上げられてない内容もあるかと思います。ケアマネージャーやサービスを受ける事業所と相談し、より豊かな在宅生活になるよう計画していきましょう。

③訪問サービスを利用するきっかけ

訪問サービスを利用するきっかけはそれぞれですが、今回はある夫婦の紹介をします。
TさんAさん夫婦はとても仲が良く、子どもがいなかった２人はよく趣味の旅行に出掛けました。しかし、ある日夫のTさんが末期ガンを患い急性期の治療を終えて在宅療養を選択しました。しかし、小柄なAさんは次第に介護量が増えてくるTさんの介護が負担になり病院に行くことも増えてきました。Tさんが利用していたのは自宅で点滴をするための訪問看護のみでした。Aさんは自分で介護がしたかったのです。
しかし、訪問看護師に促され訪問入浴サービス、訪問ヘルパーの利用を始めました。自分が情けないと落ち込むAさんに介護士は一緒にやることを勧めました。Aさんの負担になる部分は介助してもらい体を洗ったり入浴中に会話をしたり、Aさんは介護に関わることができまた笑顔を見せるようになりました。24時間介護をしているAさんが休めるようにヘルパーが家事の一部を手伝います。TさんとAさんが仲良くニコニコしながら会話をしている姿はスタッフ達にとってやりがいを感じる瞬間でした。

施設を効率よく探すには？

訪問看護や訪問介護を利用しても在宅生活を続けることが厳しくなってしまったらこちらから無料相談してみましょう。
訪問サービスを利用したとしても介護が負担と感じるのであれば老人ホーム入居を決意したほうがいいでしょう。家族のことを煩わしいと感じてしまってはそんなに悲しいことはありません。いつまでも家族のことを大切に思うためにも老人ホーム入居は必要なことなのかもしれません。